羊雲の意味と季節!うろこ雲・地震雲との違いや天気との関係!
羊雲と呼びます。
空一面に、モクモクと広がる雲を夏の厳しい暑さが過ぎた秋頃に、よく見られる雲の形状です。
羊雲が見えると、天気が悪くなるといわれることもありますが、気圧や雨との関係があるのでしょうか。
また、他にも うろこ雲や 地震雲と呼ばれるものもあり、どこに違いがあるのか気になりますね。
今回は、羊雲の意味や発生しやすい季節、他の似た雲との違いについてご紹介します。
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羊雲の意味!どんな雲?季節は?
羊雲とは、空に 羊の群れがいるように見えることから呼ばれるようになりました。
ふと気が付くと、羊のような形の雲が空一面に浮かんでいます。
気象用語では「高積雲」と呼ばれる雲の1つで、斑状、帯状の雲が群れを成すようにできていきます。
比較的低い位置にできるのが特徴で、上空2~7kmくらいのところに発生します。
羊雲が現れるのは 秋限定で、他の季節には見られません。
このように細かくちぎれた状態の雲がたくさんできるためには、上空の対流関係が深く影響しています。
「ベルーナ対流」といって、上空の空気が冷やされて下降してくるという対流が発生することで現れる傾向があります。
このような大気の状態が作られるのは、暑い季節から寒い季節へ移行する時期なので、羊雲は秋に見られる代表的な雲なのです。
羊雲とうろこ雲の違いは?
うろこ雲も、秋に発生する雲の1つです。
魚のうろこのような雲が空に広がった状態のことを指します。
見た目的には羊雲とほとんど変わらないように見えますが、両者には明確な違いがあります。
まず、気象的な分類が違ってきます。
羊雲は「高積雲」になり、うろこ雲は「巻積雲」といいます。
高積雲は上空2~7km程の低い位置にできますが、巻積雲は上空5~15km程の比較的高い位置にできます。
また、両者を良く見比べてみると、羊雲の方が 雲の塊が大きいという特徴もあり、雲の厚みも勝っています。
うろこ雲の特徴としては、塊が小さくて薄いため「光を通して明るさを保つ」という点も異なっています。
羊雲と地震雲との違い・関係は?
羊雲が見られると 「地震の前触れ」といわれることもありますが、地震雲との関係性を完全に否定することはできないようです。
地震雲というのは、地震が発生する前に見られる「奇形の雲」のことです。
科学的には証明されていないのですが、地震が発生する前に地殻などに亀裂が入り、そこから 電磁波が発せられると、雲が変な形になるというものです。
羊雲も、その1つではないかといわれることがありますが、両者の関係性が解明されるにはもう少し時間がかかりそうです。
ただし、羊雲が起こる条件として「上空の対流関係」があるため、その関係性については否定的な考え方が一般的です。
いわし雲の季節はいつ?うろこ雲との違いや地震雲との関係は?
羊雲と天気の関係・雨が降る?
羊雲の後には、 「天気が悪くなる」ということもよくいわれています。
これに関しては、7割程度は当たっているといえます。
羊雲のような高積雲は、雨を降らせる 乱層雲となって発生することが多いといわれています。
このような大気の状態になると、大抵は1~2日後には雨が降るそうです。
もし見かけたら、「雨が降りそうだな」と心構えをしておく必要がありそうですね。
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