片見月の意味!十五夜だけでは縁起が悪い?十三夜や十日夜も!
「片見月は縁起が悪い!」といわれることがありますね。
でも、それにはどんな理由があるのかご存知でしょうか?
そもそも、「片見月ってどういう意味?」という方も多いかもしれませんね。
秋はお月見のシーズンですが、中秋の名月(十五夜)だけがその対象ではありません。
十三夜や十日夜というのもありますので、さらに知識を深めておきましょう!
今回は、片見月の意味やなぜ縁起が悪いとされるのか?という疑問についてのお話です。
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片見月の意味・十五夜だけでは縁起が悪い?
片見月というのは、その年に1度しかお月見をしないことをいいます。
「えっ? 一回じゃダメなの?」と思う方も多いことでしょう。
お月見といえば、中秋の名月である十五夜(旧暦8月15日)が有名ですが、実はお月見に適した日は、その他に「十三夜」というのもあるのです。
十五夜は歌の歌詞にもあるくらいなので誰もが知っていますが、十三夜というのはあまりメジャーではないかもしれませんね。
ですが、お月見には必要な日なんですよ!
片見月という言葉の意味は、十五夜か十三夜の片方のお月見しかしないことで、もともとその両者はペアとされている行事なのです。
そして、昔の人は縁起事を大切にしていたので、ペアの行事の半分のみを行うのは 「縁起が悪い」としていたのです。
しかも、昔のお月見は結構シビアで、十五夜と十三夜は「同じ場所でお月見をしなくてはいけない」というルールもあったようです。
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十三夜の意味・「栗名月」や「豆名月」という名も!
では、十三夜とは一体いつなのでしょう。
十五と十三ですから「十五夜の前にあるのかな?」と思いがちですが、実は違います。
十五夜は「旧暦の8月15日」を指しますが、対して十三夜は 「旧暦の9月13日」のことを意味します。
つまり、中秋の名月より1ヶ月ほど後にやってきます。
十三夜は「新月から数えて13日目」という意味もありますので、当然満月でもありません。
また、その時期に収穫できる農作物から、 「栗名月」「豆名月」などと呼ばれることもあります。
十五夜は、月見団子や稲穂に見立てたすすきの他、里芋などをお供えするため「芋名月」とも呼ばれますが、1ヶ月も経過すると栗や豆の収穫期を迎え、それをお供えします。
そして、この両者を「前の月」「後の月」と呼び、ペアで「二夜の月」として行事化されました。
ちなみに、「中秋の名月」は中国に由来しますが、十三夜は日本独自の風習です。
ボイドタイムと新月・満月の関係!
十日夜とは?
さらに「十日夜」というものもありますが、これは 「とおかんや」と呼びます。
こちらは「旧暦の10月10日」の夜のことをいいます。
新月から数えて10日目の月ですので、6割ほど姿が見える月になります。
1年間の農作物の収穫がすべて終わり、田畑にいらっしゃっていた神様が山へ帰る日ともいわれており、収穫した稲などをお供えします。
お月見を楽しむというより「収穫感謝」の意味合いが強い日ですが、地域によってはお餅をお供えして、お月見をするところもあるようです。
また、田んぼを守ってくれた 案山子(かかし)を神様に見立て、お供え物をして感謝の意を捧げることもあります。
十日夜は東日本で主に行われている行事ですが、西日本では「亥の子」という似た行事があります。
すべて含めると3回のお月見の日があることになりますが、全て晴れると縁起が良いともいわれていますので、天気に注目してみるのも良いですね。
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