毒を持つ哺乳類!カモノハシ・スローロリス・ソレノドンとは?
毒を持つ種もいます。
地球上には様々な生物が生息していますが、なかには
特に、猛毒を持っているというイメージがあるのは爬虫類や昆虫が多いですね。
最近では「ヒアリ」という蟻の仲間が日本に上陸して話題になっています。
また、あまり知られてはいませんが、人間と同じ 哺乳類でも有毒生物というのは存在しています。
そこで、今回は毒を持つ哺乳類についてご紹介します!
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毒を持つ哺乳類・カモノハシとは?
カモノハシは、カモノハシ科カモノハシ属に分類される哺乳類で、 オーストラリアの熱帯雨林や亜熱帯雨林などに生息しています。
体重はオスが1kg~3kg、メスは0.5kg~2kgと小柄で、太古の昔から姿形を変えていない生物の1つという説もあります。
名前にあるように鴨のような大きなくちばしを持っていることが外見的な特徴です。
このくちばしには鋭敏な神経が通っており、 獲物の生体電流を感知できるようになっています。
毒を持っているのはオスのカモノハシで、後ろ足のかかとにある蹴爪から毒を注入する器官が伸びています。
毒性の強さとしては、犬くらいの大きさの生物であれば心停止してしまうほどです。
人間が刺された場合は患部が大きく腫れ激痛を伴いますが、死亡例は少ないようです。
毒を持つ哺乳類・スローロリスとは?
スローロリスは東南アジアなどに生息している サルの一種です。
体重は1~2kg程度と小柄で、しっぽはなく大きな目が特徴です。
肘の内側にある線から分泌物を出し、これを唾液と混ぜ合わせて毒を生成します。
毒性は弱く、人体に影響が出るという事例はないようですが、この毒には 刺激臭があるので注意が必要とされています。
夜行性で、名前の通り動きが鈍いことも生体の特徴です。
見た目は可愛らしいのでペットとしても人気があり、日本でも飼育されていることもあるようですが、絶滅の危機にさらされています。
毒を持つ哺乳類・ソレノドンとは?
ソレノドンとは、 ソレノドン科ソレノドン属に分類される夜行性の哺乳類です。
体重は0.8kg~1Kg程で、軟骨質の鼻が突出していることが外見的特徴です。
この鼻を使って獲物を抑えつけて捕食します。
顎がよく動き、下顎の第二門歯から毒のある唾液を分泌します。
動物食で、昆虫や動物の死骸などを食べる際にこの毒を使って動けなくするようですが、犬や猫にはこの毒は効かないため、食害を受けています。
そのため生体数が激減し、こちらも絶滅の危機にさらされています。
毒を持つ哺乳類・ブラリナトガリネズミとは?
ブラリナトガリネズミは、 トガリネズミ亜科トガリネズミ属の小型哺乳類です。
名前からネズミの仲間と思われがちですが、モグラやハリネズミと近縁にあたる種です。
トガリネズミと呼ばれる生物は多数あり、日本にも生息しているものもいます。
ブラリナトガリネズミについては日本国内には生息しておらず、主に北米に生息しています。
体重は30~50g程度で極めて小さいですが、極めて毒性の強い唾液を分泌します。
1匹のブラリナトガリネズミが発する毒で200匹のマウスが死亡するという研究結果もあります。
また、腹部から強烈な 刺激臭を発するので、死骸であっても外敵から食されることは少ないようです。
毒を持つ哺乳類についてご紹介しました。
普通の生活の中で遭遇することはまずありませんが、知識の1つに加えておいて下さいね。
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