山の日の意味と由来!なぜ8月11日?ハッピーマンデーの影響は?
「山の日」。
2016年から施行された祝日今年、皆さんはどのような過ごし方を計画されていますか?
2017年は金曜日に当たりますのでお盆休みが長くなる人もいて、楽しみにしている人も多いのではないでしょうか…。
ところで、この祝日はなぜ8月11日に定められたのでしょうか?
確かに登山などには良い気候のように思えますが、それだけではないようです。
そこで、今回は、山の日の意味や誕生の由来などについてご紹介します!
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山の日の意味と由来
山の日は、日本の国民の祝日の1つで、2014年(平成26年)に制定され、改正祝日法により2016年(平成28年)の1月1日をもって新設・施行された 最新の祝日に当たります。
実際には、同年8月11日から国民の新たな祝日となりました。
国民の祝日に関する法律(祝日法)では、祝日のすべてに意味を持たせています。
山の日の場合、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを趣旨としています。
新設に当たっては、日本山岳会をはじめとする全国の「山の日」協議会加盟諸団体などの意見が採用された形を由来としています。
また、既に「山の日」を制定していた自治体などもあり、山岳関係者や自然保護団体等からの要望なども後押しをすることとなりました。
これにより、日本の祝日の数は16となり、6月のみが無い月となっています。
梅雨時で一番休暇が欲しい月ですが、今のところ残念な状態ですね。
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山の日はなぜ8月11日になった?
最初の候補として、2009年9月時点では 「6月中に新設しよう」という声が挙がっていました。
これは「山々が緑に輝く月」であり、また、祝日が無かったためとされています。
この意見が大きく賛同を受け、「山の日」制定に向けて話は進んでいきました。
しかし、2011年3月に東日本大震災が起き、また、政権交代があったことから、この話はとぎれてしまったのです。
それでも、2013年には「山の日」制定議員連盟が設立され、その年の総会で 4つの提案がなされました。
その内容は・・・
・日曜日を祝日とする
・海の日の翌日に設ける
・お盆前に新設する
というものでした。
このうち「盆休みと合わせて連休にしやすい」ということで「8月12日」に新設しようという運びになったようです。
しかし、その日は1985年に起きた 「日本航空123便墜落事故の日」であり、死亡者数は520名、生存者はたったの4名という、世界でも類を見ない悲惨な事故が起きた日でした。
お盆の帰省ラッシュも重なり、多くの命が群馬県の御巣鷹の尾根に消えた「日航ジャンボ機墜落事故」とも呼ばれる大惨事があった日なのです。
「この日をお祝いの日とするのはおかしい」との意見が出たのも無理はなく、最終的に 8月11日を山の日とすることを決定したという由来があります。
ちなみに、8月11日となった決め手のひとつとして、学校の授業日数に影響が出ないことがあるようです。 (子どもたちにとっては釈然としないかもしれませんが…)
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山の日はハッピーマンデーで変化する?
前述した「日航ジャンボ機墜落事故」や8月15日の遅れ盆と重なる可能性もありますので、将来的に見てもハッピーマンデーの対象になる確率は低いと思われます。
ちなみに現在の ハッピーマンデーは・・・
・海の日 :7月第3月曜日
・敬老の日:9月第3月曜日
・体育の日:10月第2月曜日
となっています。
祝日が増えたことと、お盆休みを含めた大型連休になりやすくなるハッピーマンデーが採用されると、年によっては8200億円程度の経済効果が見込めると試算されているようです。
ただ、個人的には「祝日にしてはいけない日」というのもあると思います。
いずれにしても、子どもから高齢者までのあらゆる年齢層が、山を始めとして自然に親しむ機会がより多くなることは、アウトドア市場にとってもうれしい効果ですね。
ということで、あとは6月中の祝日の制定を待つばかりとなりました(笑)
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