神無月の意味と由来!神様がいない月?旧暦10月の別名は?

月の呼び名がありました。
まだ旧暦を使っていた時代、日本には様々な
例えば、1月から~「睦月」「如月」「弥生」・・・という別名で呼ぶ習慣などです。
新暦となった今でも、カレンダーに明記されていたりしますね。
その中に 「神無月」と呼ばれる月があります。
もちろん聞いたことがある人がほとんどだと思いますが、意味や由来がはっきりしていない人も多いですね。
「神様がいない月」と考えると、なんだか腑に落ちない感じもします。
そこで、神無月の意味や由来についてご紹介します!
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神無月の意味と由来!
神無月とは、本来、 旧暦の10月を意味する言葉です。
当然、新暦となった今とは多少季節にズレがあり、現在でいうところの「10月下旬~12月上旬」のことを指していました。
二十四節気では、「立春」から数えて第20に当たる「小雪(11月22日頃)」を含む月と定義されていた時代もありました。(天保暦以前)
ただし、現在では「新暦の10月」を意味する言葉としても使われるようになり、カレンダーでもよく見かけるようになりました。
神無月は「かんなづき」と読むのがメジャーですが、「かみなづき」「かむなづき」「かみなしづき」と読んでも間違いではありません。
旧暦の10月は、全国の八百万の神様が、島根の 「出雲大社」で開かれる会議に出かけてしまうと考えられていました。(※留守番の神様もいます)
ですから「神無月」と書くのは、全国津々浦々の「神様が不在になること」から来ているとする説が有力視されています。
逆に、神様の集まる「出雲の国(島根県)」では「神在月・神有月(かみありづき)」と呼ぶようです。
では、神様が出雲大社に集まって「何の会議をしているのか?」というと・・・
人の運命や縁について話し合っているとされ、「誰と誰を結婚させるか」などもその対象になっているそうです。
ですから、出雲大社は 縁結びで有名ですよね。
また、その年の農作物の出来栄えなどを考慮し、次の年の計画なども話し合いの対象になっていたとされています。
旧暦10月といえば、農作物の収穫なども終わっていましたし、全国の神社にお礼参りに行く人々も一段落していたため、会議を開くには最適の月だったようです。
それ故に「神無月」の「無」は「の」という意味だと解釈し、「神の月」とする説もあります。
「大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)」が祀られている出雲大社は、神様の国会議事堂みたいな感じで、来年度予算などを話し合う風景が浮かんできますね。
旧暦10月の別名と由来
旧暦の10月には、神無月や神在月の他にも様々な 別名があります。
・神去月(かみさりづき)
会議のあと出雲から全国へ神様が去っていくため、こう呼ばれています。
・神な月(かみなつき)
神様の月という意味です。
ここまでは神様に関する別名でしたが、他にもまだまだあります。
・醸成月(かみなんづき)
読み方は似ていますが、漢字は全く違いますね。
旧暦の10月は、新米で酒を醸造する月であることを表しています。
・神甞月(かんなめづき)
これは 「新嘗祭(にいなめさい)」というお祭りの準備をする時期であることを意味します。
その他にも・・・
・小春(こはる)
・初冬(しょとう)
・上冬(じょうとう)
・孟冬(もうとう)
・玄冬(げんとう)
・時雨月(しぐれづき)
・初霜月(はつしもつき)
・陽月(ようげつ)
・雷無月(かみなかりづき、かみなしづき)、
・建亥月(けんがいげつ)
・大月(たいげつ)
などがあります。
他の月でも様々な別名がありますので、調べてみるのも面白いですよ!
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