皐月の意味と由来!稲作にとって重要な月!旧暦5月の別名は?

「皐月」ですね。
5月の異名といえば、昔は5月に生まれた女の子に、“さつき”と名付けることも多く、他の月の異名と比べるとメジャーな感じがします。
ただ、皐月という言葉の意味や由来を知っている人は意外と少ないかもしれませんね。
特に、 「皐」という漢字を普段使うことは少ないため、どういった理由で使用されているのかが曖昧な人も多いことでしょう。
そこで、今回は皐月の意味や由来、旧暦5月の別名などをご紹介します!
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皐月の意味と由来は?
皐月とは、 旧暦5月を意味する言葉ですが、新暦を採用している現在でも、5月の異名として使われています。
カレンダーなどでも見かけることがありますね。
では、なぜ皐月と呼ばれるようになったのでしょうか?
それには諸説あるようです。
旧暦の5月というと、田植えや苗植えをする時期でした。
したがって 「早苗月(さなえつき)」と呼んでいて、それが短縮されて“さつき”となったという説。
また、この“さ”という音も、耕作の“さ”であるともいわれており、皐月というのは耕作という意味が強いようです。
漢字表記をした際の“ 皐”という字は、現代では人名漢字という扱いになっているのですが、「神にささげる稲穂」という意味を持って、旧暦5月の異名の漢字としてあてられていました。
やはり、稲作にとって重要な月であったことは間違いないようです。
皐月以外の旧暦5月の別名は?
5月のことを「皐月」というのはとても有名ですが、実は他にもいくつか 別名がありますので、下記にご紹介します。
・橘月(たちばなつき)
橘の花が咲く季節だから
・稲苗月(いななえつき)
稲植え、苗植えの季節だから
・五月雨月(さみだれつき)
旧暦の五月は、新暦でいうと梅雨の時期になるので雨の多い月という意味
・月不見月(つきみずづき)
梅雨の時期で雨が多く、月を見る機会が少ない月だから
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その他、下記のような別名もあります。
・五色月(いろいろつき)
・雨月(うげつ)
・建午月(けんごげつ)
・早苗月(さなえづき)
・写月(しゃげつ)
・梅月(ばいげつ)
・仲夏(ちゅうか)
・浴蘭月(よくらんげつ)
旧暦5月が梅雨の時期という事もあり、雨による影響が異名にも多く表れているようですね。
「五月晴れ」という言葉もあるように、この時期は晴れ間が少なく貴重だったようです。
季節の背景などを想像しながらだと、皐月のような和風月名も覚えやすくなりますね。
時候の挨拶などに使用することもありますし、単純に数を数えるよりも風情を感じます。
各月ごとに覚えておくと便利ですね。
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