単純骨折・複雑骨折・剥離骨折・疲労骨折の意味や定義の違い!
骨折などの怪我は避けては通れないこともあります。
スポーツをしている人にとって、
それだけではなく、加齢や骨粗鬆症、日頃のちょっとした癖が原因で、骨折が起こることがあります。
ヒビが入ったり完全に折れてしまうなど、骨の状態も様々ですが、いずれにしても骨には神経が通っているため、激痛を伴うことがほとんどです。
そこで、今回は単純骨折・複雑骨折・疲労骨折・剥離骨折などの意味や定義の違いをご紹介します。
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単純骨折と複雑骨折(開放骨折)の意味や定義の違いとは?
骨折の状況は様々ありますが、 単純骨折と 複雑骨折の違いは、皮膚に損傷があるかどうかです。
皮膚に損傷はなく、体内で骨折が起きている状態を単純骨折といいます。
対して、皮膚損傷も認められ、折れた骨が体外に出ているなどの状態になっているものが複雑骨折です。
「複雑」というと、骨がバラバラに砕けているように連想させますが、「外から見た時、体内の骨が見えていれば…」という条件になります。
その様子から「開放骨折」とも呼ばれますが、単に骨を接合するだけでなく、傷口からの 感染症などにも配慮して治療が行われます。
疲労骨折と剥離骨折の意味や定義の違いとは?
疲労骨折は、スポーツ選手によくある骨折です。
それぞれ、取り組んでいるスポーツによって「酷使される骨」には違いがあります。
たとえば、バスケットボールやバレーボール選手には脛骨にダメージが蓄積されます。
また、サッカー選手の場合は中足骨、テニス選手の場合は中手骨といったように、それぞれのスポーツにおいて、要となる体の部位の骨に疲労が溜まっていきます。
転倒などの衝撃というよりも、毎日の練習などで徐々に溜まった疲労が原因で、 局所的な激しい痛みが出てきます。
ただし、疲労骨折の場合、X線などでは判断できないこともあります。
同じように、運動などによって起こりやすいのが剥離骨折です。
これは、筋肉や腱の収縮が原因で起こります。
骨には筋肉や腱などがくっついていますが、これらが何らかの状況により激しく収縮した時、付着している部分の骨が引き裂かれるようにして起こります。
特に成長期のお子さんや、スポーツをして筋肉を鍛えている若い世代に多く見られます。
また、 交通事故などが剥離骨折の原因となることもあります。
それぞれの治療法や入院期間、後遺症は?
いずれの治療も、骨を固定して 安静にすることが第一になります。
負傷した部位や重傷度によって、治療期間にはかなり幅が出てきます。
疲労骨折や剥離骨折の場合、3~8週間程度が目安です。
部位にもよりますが、通院だけで賄えることがほとんどです。
また、単純骨折や複雑骨折になると、 6週以上かかることが多くなります。
特に複雑骨折は、手術による骨の固定、傷口からの感染予防などで治療が長期に渡り、入院が必要となってきます。
プロスポーツ選手などは特に、すぐに手術をして治療を進めないと、後遺症で選手生命に関わることもあります。
例えば、「骨の接合が曲がってしまう」「日常動作時に痛みが残る」「損傷部分の筋肉の炎症が続く」などで、損傷前のような動きができなくなることがあります。
負傷した状況や、当事者の年齢によっても回復のスピードは異なりますが、複雑骨折だけは避けておきたいところです。
一方、疲労骨折や剥離骨折は予後がよく、後遺症が残ることは少ないです。
いずれにしてもカルシウムを積極的に摂取して、骨太な生活を送りましょう!
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