白夜と極夜の違い!起こる理由と緯度による期間の長さの変化!
日の長さは季節によって変化していきます。
日本は四季があり、それでも、朝になると必ず日が昇りますし、夕方には日が沈みますよね。
ただ、北極圏や南極圏の地域では、1日中、日が沈まなかったり、日が出なかったりする現象が起こります。
これらを「白夜(びゃくや)」や「極夜(きょくや)」といいます。
言葉としては聞いたことがあっても、どういった違いがあり、なぜ起こるのかという理由までは知らない人も多いかもしれませんね。
そこで、今回は白夜と極夜の違いや起こる理由、緯度による期間の変化などをご紹介します!
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白夜と極夜の違い・その意味と起こる理由は?
北極圏や南極圏という言葉の意味をご存じでしょうか?
北極圏とは、北緯66.6度以北の地域を指す言葉です。
南極圏とは、南緯66.6度以南の地域を指す言葉です。
基準は赤道を0度として、北極点、南極点をそれぞれ90度としています。
北半球が夏を迎える頃には、北極圏では太陽が1日沈まない現象が起こります。 (白夜)
その時、南半球は冬を迎えており、南極圏では太陽が1日昇らない現象が起こります。(極夜)
当然、北半球が冬を迎え、南半球が夏を迎える頃には全く逆の現象がおこります。
白夜と極夜の言葉の意味の違いは理解できたと思いますが、では、なぜこのような現象が起こるのでしょうか?
その理由は、地球の地軸が 約23.43度傾いているからです。
地球は1日かけて自転をしていることはご存じだと思いますが、もちろん北極点と南極点は全く動いてませんよね。
この両者を結ぶ直線は、太陽の周りを回る公転面の法線から約23.43度傾いているのです。
この傾きがあるからこそ、日本の夏は暑く、冬は寒いといった季節の移り変わりが生まれます。
ですから、北半球の夏は太陽エネルギーの照射量が多く、日照時間が長くなります。
同時に、自転しているにも関わらず太陽の光が北極圏に1日中届いてしまい、白夜という現象が起こるのです。
その際、南極圏では太陽エネルギーの照射量が少なく、日照時間が短くなっていますので、太陽の光が1日中届かない極夜という現象が起こるのです。
ただし、地球の公転周期は 1年ですから、その中で北半球と南半球で白夜と極夜が起こる期間も半分ずつということになります。(最長の地域で2ヶ月くらいずつです)
白夜と極夜の違い・高緯度になるに連れ期間の長さも変化!
基本的に白夜や極夜といった現象は、緯度(北緯、南緯)が 66.6度を超えた地域で起こります。
ただし、これを超えていなくても、緯度が60度以上の地域では薄明のまま朝になることもあります。
高緯度になるにつれて、これらの現象が起こる期間は長くなり、地域によっては白夜や極夜が 2ヶ月以上続くこともあります。
北極圏では夏至の頃に白夜が起こり、南極圏では冬至の頃に白夜が起こります。
逆に、北極圏では冬至の頃に極夜が起こり、南極圏では夏至の頃に極夜が起こります。
これらは地軸の傾きに左右されていますので、期間の長さの違いはより北極点や南極点に近いか、遠いかが一応の目安となります。
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白夜と極夜の違い・オーロラが綺麗に見えるのはどっち?
オーロラというのは、北極や南極といった極地で観測される 大気の発光現象のことをいいます。
オーロラの発生原理などはまだ研究途中でもありますが、夜空に空気の粒子などが発光して起こるものとされています。
夜に鑑賞できるものであり、極夜の時期は特にオーロラが綺麗に長く見える時期といわれています。
単に夜が長いというだけでなく、夜の暗さも際立っているので鑑賞に適しているのです。
特に、北極圏での冬至前後は、夜が暗くなるので綺麗に見えるそうです。
北極圏でも特に夜が暗くなる冬至ことを 「ミッドウィンター」と呼んだりしている英語圏の国もあります。
また、白夜の時には、人々が一晩中街中を散策しているのが見られるほど、正反対の様子の違いが見られます。
機会があれば、オーロラなどが見られる時期に旅に出るのも一生の思い出になるでしょう。
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