カキツバタ(杜若)の花名の由来と花言葉!燕が飛ぶ姿に似た花!
カキツバタ(杜若)。
日本で古くから親しまれている花のひとつ、平安時代から歌に詠まれることも多かったといわれ、なんだか風情を感じる花でもあります。
花菖蒲などに姿が似ていることから知っている人も多い植物ですが、花名の由来や花言葉は知らないという人も多いのではないでしょうか。
実は、ネガティブなイメージの意味を一切持たない花のようです。
そこで、今回はカキツバタの花名の由来や花言葉についてご紹介します!
Sponsored Link
コンテンツ
カキツバタの花名の由来は?
花名の由来に関しては、昔カキツバタの花の汁を 染料として使っていたため、 「書き付け花(カキツケハナ)」と呼ばれていたことから来ています。
布を染めて服などに使用していたようです。
やがて徐々に転訛してカキツバタという和名になったといわれています。
万葉集の時代は「垣津幡」「加古都幡多」という漢字があてられていました。
元々は「ヤブミョウガ」という別の種が「杜若」という漢字で「トジャク」と呼ばれていたのですが、混同されてしまうためカキツバタがこの漢字になったそうです。
別の漢字で 「燕子花」と書くこともありますが、これは花の形が燕の飛んでいる姿に似ていることに由来しています。
学名は【Iris(アイリス)】といいます。
これはギリシャ語で「虹」という意味です。
カキツバタの花言葉は?
カキツバタの 花言葉は・・・
「幸せはあなたのもの」「雄弁」「贈り物」
「音信」「気品」
といったものです。
どれも素敵な言葉ばかりで、ネガティブ要素がありません。
「幸福が来る」というのは万葉集の和歌に由来しています。
「住吉の 浅沢小野の かきつはた 衣に摺りつけ 着む日しらずも」という和歌があります。
恋人を舞っている女性の気持ちを詠んだ和歌で、 待てば必ず幸福が来るという願いが花言葉となったといわれています。
また、「幸せはあなたのもの」「贈り物」は、花の形が燕に似ていることに由来します。
燕は幸福を運ぶといわれていますよね。
アヤメ(菖蒲)の花名の由来と花言葉!
カキツバタの特徴
アヤメ科アヤメ属の花です。
よく、ハナショウブ(花菖蒲)、アヤメ(菖蒲、文目)と間違えられることもあります。
「いずれ菖蒲か杜若」ということわざがありますが、これはどちらも優れているので選択に迷うことを例えています。
3つともアヤメ科アヤメ属なので見た目も似ているんですよね。
花が咲く時期も5~6月と同じ時期なので、余計に間違えやすいかもしれません。
カキツバタとハナショウブは池や沼の近くに、アヤメは乾いた土地に咲きます。
カキツバタは花の付け根に白い模様があるのと、葉脈が目立たず、幅広なのが他の2つとの見分け方です。
花の色は紫、白、濃紺があります。
もし見かける機会があったら、ぜひ花言葉を思い出して下さいね。
Sponsored Link
この記事へのコメントはありません。