夕顔の花名の由来と花言葉!かんぴょうの材料となる果実も魅力!
夕顔は、名前は似ていても朝顔や昼顔とは別の属性の植物です。
夕方から花を咲かせる海苔巻の定番、カンピョウの原料も夕顔の実なんですよ。
歴史も古く、平安時代くらいから栽培されていた花で、 源氏物語にも同じ名前を持つ女中が登場しますね。
気になる花言葉も源氏物語に由来するものがあるようです。
そこで、今回は夕顔の花名の由来と花言葉についてご紹介します。
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夕顔の名前の由来は?
夕顔は、 夕方に花を咲かせて、翌日の午前中で枯れてしまいます。
この特徴から、夕顔と呼ばれています。
ということで、花名の由来は、朝顔や昼顔と同じように花を咲かせるタイミングに由来しています。
別名として、 「黄昏草」という呼ばれ方もしています。
“黄昏”というのは、夕暮れ時を表す言葉ですので、もうすぐ日が沈む時間帯になって、ようやく綺麗な花を咲かせることからつけられた名前のようです。
植物の世界では、太陽の光ともに花を咲かせるものもあれば、太陽の光を避けるように夕方や夜だけに咲いているものもあり、 生命の神秘を感じさせますね。
英語では「bottle gourd」と呼ばれています。
「gourd」とはウリ科の植物全般を指す言葉です。
夕顔の花言葉と由来は?
夕顔の 花言葉は・・・
『魅惑の人』『罪』
などがあります。
『はかない恋』や『夜の思い出』は、夕方咲いて翌日には萎れてしまうという夕顔の特徴からついた言葉です。
『魅惑の人』『罪』は、源氏物語に登場する女中・夕顔のエピソードに由来しています。
魅惑の人というのは、光源氏を虜にした夕顔のことを指し、罪というのは、光源氏と夕顔の忍びの恋、そしてそれを他人に知られぬように後始末した光源氏の行動を指しています。
夕顔と朝顔、昼顔の違いは?
名前の付け方や、花が咲く時間が限られるなどの特徴が似ているので、朝顔や昼顔と間違われることがあります。
ですが、夕顔は朝顔や昼顔とは分類上まったく 別の植物です。
朝顔・昼顔はヒルガオ科の植物で、夕顔はウリ科の植物です。
ちなみに、ヒルガオ科には「夜顔」という植物もあります。
夕顔の最大の特徴としては、ウリ科である通り 果実を付けることです。
果実は、黄緑色で細長い形状をしており、長さは大体60~90センチくらいになります。
見た目は冬瓜の実によく似ているといわれますが、冬瓜と比べると実がやわらかく、種の部分に空洞はありません。
夕顔の実を細く切って、干して作られるのがいわゆる 「カンピョウ」です。
昼顔の花名の由来と花言葉!官能的な意味を持つ花!
夕顔の特徴
夕顔は ウリ科ユウガオ属の一年草です。
原産は、北アフリカ、インドです。
葉っぱはハート形をしていて、夕方から咲く花は白い花です。
ひょうたんのような大きな実を付けます。
夕顔の種には 毒性があり、誤って食べると唇のしびれ、下痢、嘔吐などを起こすことがあります。
日本での栽培の歴史は古く、西暦800年頃から栽培されていました。
源氏物語や枕草子にも、夕顔の花はたびたび描写があります。
もともとは観賞用の植物として伝来しましたが、苦味のない品種が普及してから、食用になったそうです。
現在は国内生産のうち95%が 栃木県で作られています。
漬物やお寿司の具材などとして、私たちの食卓に馴染んでいますね。
もちろん、食用栽培だけでなくガーデニングにも活用できますので、機会があれば育ててみましょう。
その時は花言葉を思い出して下さいね。
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