オール電化の家が停電した時のメリット・デメリット!費用対効果は?
「オール電化」の住宅も増えていますね。
近頃は、調理や給湯も電気で行う住宅を新築するタイミングなどで、オール電化に切り替えようと検討中の方も多いことでしょう。
ただ、災害などで停電してしまった時、すべてのライフラインがストップしてしまうという懸念をお持ちの方もいますね。
また、切り替える費用よりも 高い経済効果がないと、なかなか踏み切れないのではないでしょうか。
そこで、今回はオール電化の家が停電した時のメリット・デメリットの他、費用対効果についてもご紹介したいと思います。
Sponsored Link
コンテンツ
停電した時に困ることは?
一般の住宅で停電した時には、 照明が使えなくなるため、夜は懐中電灯や電池式のランタン、ロウソクなどの灯りだけで過ごすことになりますね。
さらに、地震や台風時などの場合、テレビを見ることもできませんので、情報がなかなか入って来ないことも不便で、携帯型のラジオなどを利用することが多くなります。
さらに停電が長期化するような事態になると「ごはんが炊けない」「数日お風呂に入れなくなる」「冷蔵庫が機能しない」などの家庭も増えることになります。
もちろん、夏の暑い時や冬の寒い時は、 エアコンや 石油ファンヒーターなども使えなくなりますので、暑さや寒さを凌ぐのも困難になるでしょう。
さらに極寒の季節になると、トイレに行っても便座は冷たく、シャワートイレなども使用できませんし、夜は灯りが必要になります。
大規模な災害になればなるほど、電気の復旧が待ち遠しい日々が続くことになります。
オール電化の家が停電した時のメリットは?
オール電化の場合、停電してしまったとしても電気さえ復活すれば、 元の生活に戻せる時間も短いことはメリットです。
実際、東日本大震災や平成28年熊本地震でも、ガスや水道より電気の方が復旧が早かったのです。
また、地震などの大災害の時、ガスによる 火災やガス管の破裂による 中毒症状も危険ですが、オール電化の場合にはガス管は通っていないので心配がありません。
オール電化の場合には、ヒートポンプ電気給湯器に一定量のお湯を貯めておくことができます。
災害や停電の時にはこれを使用できるので、すぐにお湯が出なくて困るといった事態は避けられるようになっています。
温水器の場合、非常用の水としてタンクから取り出すこともできるため、あまり経験することのない長い停電時以外は安心して過ごすことが可能です。
電気蓄熱式床暖房機やエコキュートを使用して、前もって暖かさやお湯を貯め込んでいると考えれば、懸念材料は大きく減ることになります。
さらに、 太陽光発電や 蓄電器を利用していれば、発電可能な昼間だけでなく、夜にも電気が利用できるといったメリットも得られます。
オール電化の家が停電した時のデメリットは?
やはり 調理と 暖房が最大のネックになってくるでしょう。
ガスが供給されていれば、普通の住宅ではできる事が、オール電化ではできないという事になってしまいます。
念のため、石油ストーブやカセットコンロなども用意しておいた方が無難です。
もちろん、夏や冬であれば 冷暖房が使用できないこともデメリットです。
しかし、太陽光発電システムを導入していれば、ほとんど不自由を感じることなく生活できる訳ですから、あとは費用対効果の問題ということになりそうです。
オール電化にするための費用と経済効果
オール電化にはメリットもデメリットもあるのですが、日本では 10%くらいの住宅がオール電化を導入しています。
ただし、今住んでいる住宅をオール電化にリフォームするとなると、100~200万円くらいの導入費用がかかります。
場合によっては、ガス会社との契約によって解約するのにお金がかかるケースもあるので確認しておきましょう。
光熱費はオール電化にすると、 お得になるプランというのも電力会社から提供されています。
これによって、「ガス+電気料金」を払っていた時よりも節約になるケースも多いようです。
しかし、オール電化は深夜電力がかなり安くなるというプランもあり、日中に多く電気を使う家庭では却って光熱費が上がってしまうケースもあります。
ご自身のライフスタイルとよく見比べて、電気料金や電力会社を選ぶことが節約のポイントです。
また、意外と盲点になりやすいのが、IH調理器を導入することで今までに使用していた調理器具が使用できなくなるケースがあるという事です。
これらをすべて買い替えとなると、まとまった金額が必要になることもあります。
オール電化の住宅のメリットやデメリット、費用対効果について紹介しました。
特に停電対策としては、家庭用の蓄電器やカセット式コンロなど電力非供給に数日耐えられるような備えが必要ですね。
Sponsored Link
この記事へのコメントはありません。