立春の意味と由来!用意する食べ物や料理!立春大吉とは?
節分の豆まきをした次の日には、暦の上では春になります。
つまり、 「立春」を迎えるわけですね。
とはいえ、肌感覚ではまだまだ寒いので、なかなか春が来たとは実感しづらいですよね。
実際の季節よりも早く暦上では春がやってきますが、立春にはどんな意味や由来があるのでしょうか?
また、 「立春大吉」という言葉を耳にしますが、どういうことを表しているのでしょうか?
そこで、今回は立春の意味と由来、用意する食べ物や料理などを中心にご紹介します。
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立春の意味と由来!
立春とは、例年 2月4日頃のことを指します。
この日から、暦上は春になるというわけですが、実際には寒さのピークに達する日で、この日を境に徐々に暖かくなっていくという意味を持っていたといわれています。
立春は 二十四節気のひとつです。
二十四節気というのは、1年365日を24分割し、それぞれに名称が与えられています。
旧暦を使用していた時代には、二十四節気が農作物を育てる上で重要な目安となっていたことに由来し、今でもそれぞれの節気を迎えた日は朝のニュースなどで伝えられています。
また、立春は2月4日頃の1日を指すだけでなく、次の節気である 「雨水」の前日(2月18日頃)までの期間を意味する言葉でもあります。
これは二十四節気すべてに当てはまることです。
立春はなぜ二十四節気の第1に当たる?
立春は二十四節気のひとつと前述しましたが、実は二十四節気の一番初めの節目にあたる、 第一の節気です。
元日を1年の始まりとすると、立春の前には「小寒」「大寒」といった節気がありますが、なぜ「小寒」が第一とされていないのでしょうか。
これには諸説あるのですが、昔は春が1年の中で最初の季節だと考えられていたことに由来するという話があります。
よく、年賀状で 「初春」や 「迎春」といった言葉を使用しますが、これもそのためですね。
また、中国などで盛大にお祝いされる旧正月(春節)も、立春を基準として日にちが設定されています。
もともと日本の旧暦時代でも、「立春」付近を正月としていた歴史があるようで、節分を今の「大晦日」のように捉えていた時代もあったといわれています。
そのため、「茶摘み」という唄に出てくる 「八十八夜」や、台風が多いといわれる 「二百十日」などを数える始点にもなっていますね。
さらに、はるか昔の三国志の頃の中国では、冬至を正月としていた時代もあり、暦が移り変わっても、何かしらの名残りが残って行ったという歴史があります。
立春大吉の意味とその逸話
日本では立春のお祝いというのは馴染みが薄いのですが、禅寺では、立春の日に 「立春大吉」という書を門に貼る習慣があります。
立春大吉とは、お正月の「謹賀新年」のような意味なのですが、これから1年災難に遭わないようにという「厄除け」の意味が込められています。
なぜ厄除けに効果があるのかというと、立春大吉と縦書きすると 左右対称になりますね。
すると、お札を裏から見ても立春大吉と見えます。
鬼が門から入って振り返った時にこのお札を目にすると、まだ門をくぐっていなかったと勘違いして逆戻りしていくので、厄除け効果があるとされているのです。
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立春の食べ物や料理は?
日本では、中国などのように 旧正月を盛大にお祝いする習慣はありませんね。
ただ、立春の前日は節分で、豆まきをしたり恵方巻を食べたりすることがあります。
節分は、本来年に4回あるものですが(立夏・立秋・立冬の前にも)習慣として残っているのは2月3日頃の立春の前日だけです。
これはおそらく、春=新しい1年を迎える前に、豆まきをして厄を払っておこうという習慣の名残です。
茶道の世界では、 「花弁餅」というお正月に食べられていた和菓子が、立春の時に振舞われることがあるようです。
梅の花に見立てた薄く丸い形が特徴の和菓子で、この時期にピッタリですね。
立春を迎えてもまだまだ寒いですが、ここを境に春一番が吹いたりと春の気配も感じられるようになってきます。
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