山茶花の花名の由来と花言葉!色別では?椿との違いは?
山茶花(さざんか)。
童謡の「たきび」の歌詞にもでてくる花の咲かない季節に花を咲かせる貴重な花で、春に咲く椿ととても似ていることでも知られています。
珍しく、 冬らしい花言葉を持つ花だけに、花名の由来とともに知っておくと役に立つことがあるかもしれませんね。
そこで今回は、山茶花の花名の由来や花言葉などをご紹介します。
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山茶花の花名の由来は?
中国ではツバキ類のことを 「山茶(シャンチャ)」と呼び、葉が飲用となるのでその木を「山茶花」としていました。
日本では、その漢字の通り「サンサカ」と呼ばれていたのですが、時代とともに次第に「サザンカ」に転訛したという説が有力で、花名の由来となっています。
また、その後、椿が中国から渡来した時、山茶花と勘違いしてしまう人が多かったため、「山茶花(サザンカ)」という字を当てて、呼び方を区別したという説もあります。
ちなみに、山茶花は日本の 固有種であり、当時中国には存在していませんでした。
山茶花の花言葉と由来!色別では?
山茶花の 花言葉は・・・
となっています。
「困難に打ち克つ」は、冬の厳しい寒さに耐え、綺麗な花を咲かせる姿に由来しています。
「ひたむきさ」は、寒い時期に咲く花でありながらも、花を咲かせる姿が優しくて健気な様子をイメージしてつけられたといわれています。
また、 色別にも花言葉が存在します。
白:「愛嬌」「あなたは私の愛を退ける」
ピンク:「永遠の愛」
となっています。
「謙遜」「あなたが最も美しい」というのは、山茶花が美しい花を咲かせているのに、冬の山で健気に咲いている様子から、「もっと自信を持ってほしい」という願いを込められています。
山茶花と椿の違いは?
山茶花と椿の一番の違いは開花時期で、山茶花が 10~12月に花を咲かせるのに対して、椿は 12~4月に花を咲かせます。
漢字からもわかるかと思いますが、椿は春に花を咲かせるんですね。
花の特徴からみると、山茶花が花を平開するのに対し、椿はほとんど平開しません。
花の散り方も、山茶花はバラバラに散りますが、椿は首から花を落とします。
また、花が散ったあとになりますが、山茶花は表面に毛のある実をつけますが、椿は表面がツルツルの実をつけます。
このように、花や実をよく見てみると両者の違いがわかりますね。
しかし、園芸品種のものはたくさんの種類があるので、見分けにくいこともあります。
山茶花の特徴
山茶花は 日本原産の花で、10~12月の寒い時期に花を咲かせる貴重な植物です。
野生のものは白や桃色の花をつけますが、園芸品種のものは赤や白、ピンクなど様々な色があります。
園芸品種では、大きく3つに分類することができ「サザンカ群」「カンツバキ群」「ハルサザンカ群」となりますが、カンツバキ群とハルサザンカ群は椿との交雑となります。
日本では山口県、四国、九州南部に分布し、海外では 香港や 中国などで見られます。
山茶花にはツバキ科の葉を食べるチャドクガが生息していて、卵、幼虫、繭、成虫のすべてに毒針毛があり、触ると皮膚炎になることがあるので注意しましょう。
いかがでしたか?
綺麗な花を咲かせる山茶花ですが、冬に咲くということもあり健気な花言葉が付けられていますね。
椿とは開花時期などが異なりますが、最近では見分けるのも難しくなってきているようなので、花や葉の形で見分けられるようになると、より花を楽しむことができるかと思います。
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