ヒステリー球の症状・原因・治し方!ストレス性の咳や吐き気も
「ヒステリー球」という疾患をご存じですか?
現在、発症する人が増加傾向にある「咽喉頭食堂異常感症」とも呼ばれていて、喉に違和感や異物感があるのが主な症状です。
風邪などの体調不良がないのに、いつも喉の辺りに違和感を感じるため、息苦しさを感じることもしばしばです。
些細なことがきっかけで発症することもあるため、心配性という方は特に注意した方が良さそうです。
今回は、そんなヒステリー球の症状や原因、治し方についてご紹介します。
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ヒステリー球の症状とは?咳や吐き気も!
ヒステリー球の主な症状は、魚の小骨が喉に詰まった時のような 異物感、風邪をひいた時のような 喉のイガイガ、ゴロゴロといったものです。
ただし、ひどくなるとゴルフボールやピンポン玉大のものが喉の奥に詰まっている感じがして、物凄く息苦しさを感じることもあります。
通常、それほどの不快感があれば、内科や耳鼻咽喉科で病変が見つかるはずですが、ヒステリー球にはその器質性の異常が見当たりません。
これらの症状が原因となり、咳を繰り返したり、吐き気を催す人までいます。
では、なぜ器質性異常が存在しないのに、喉に異物感などが続くのでしょうか…。
ヒステリー球の原因とは?ストレスもある?
ヒステリー球発症の原因は、 ストレスなどにより自律神経が乱れてしまうことにあります。
自律神経の乱れは体のあちこちに不調を呼びます。
このように頭の中で常に気になることがあったり、心に病変があったりする場合、「転換性障害」といって、体の別の部位に異常を来すことがあります。
ヒステリー球のように喉に起こる不調もそのひとつです。
自律神経が乱れ、交感神経の働きが活発になると、喉の神経に変調が起こり 狭窄感を感じるようになります。
また、喉が狭窄することが原因となり、喉の内壁がぶつかり合って異物感を感じるようになります。
このような転換性障害が起こるとすれば、重度のストレスを抱え込んでいた時期があったり、うつ病などを発症しているなど、心に何らかのトラブルがある可能性が高いです。
耳鼻咽頭科などで「異常なし」と診断された場合、精神科や心療内科などを受診してみるのがベストの選択になるでしょう。
現在はあまりストレスを感じない生活をしていたとしても、半年~3ヶ月前などの生活を振り返って、ひどい 心の葛藤などがなかったか、思い返すことも必要です。
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ヒステリー球の治し方や薬、病院は何科?
ヒステリー球は主にストレスによって引き起こされるため、これをどう処理するかが 治療の鍵となります。
睡眠不足や不規則な生活は自律神経の乱れを招きやすいので、まずは十分な休息、野菜を多く含むバランスの良い食事を心がけていきましょう。
喉に異常を感じる時は、カラオケなど声を出して発散する方法が効果的ともいわれます。
突発的な対処法としては、ヒステリー球の症状が出た時に グレープフルーツの香りを嗅ぐと良いといわれます。
さわやかな香りが喉や胸のつかえた感じをとり、リフレッシュさせてくれます。
ヒステリー球かもと思った場合は、まずは耳鼻咽頭科や内科を受診しましょう。
喉や食道の別の病気の可能性も否定できないため、これは必要なことです。
そこで異常が見られたかった際は、心療内科もしくは精神科の専門医に、今の病状を詳しく説明してみましょう。
ストレス性の病変のため、漢方薬などを処方されることがあります。
治療方法は個人の症状や状態、生活のバランスから総合的に判断されていくため、多岐にわたります。
また、ひどいストレスを感じていても「仕事をしているのだから当然だ」と思わずに、少しでも緩和・発散する方法を考えてみましょう。
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