漆かぶれの治療薬と治るまでの期間!他の部位や人にうつる?
漆塗りの器は情緒が感じられて、普段の料理でもワンランク上に見えたりしますよね。
日本の伝統文化の1つである漆ですが、その特徴として「かぶれやすい」ということがあります。
山歩きなどをしていて、木の近くを通るだけで 皮膚症状が現れるという人もいるくらいです。
もし体に異変が生じたら、どのように対処すればよいのか知っておきましょう。
そこで、今回は漆かぶれの特徴や治療薬に関する情報をご紹介します!
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漆かぶれに効く治療薬は?市販薬もある?
漆によるかぶれは、 ウルシオールという成分に反応して皮膚に起こる症状です。
ウルシオールにはかなり強力な作用があるので、全く触れることがなくても、空気中にその成分が飛散しているとそれだけで漆かぶれを起こしてしまうこともあるほどです。
漆器として乾燥させたもので症状が出ることはありませんが、一部の質の悪い漆器の場合には不純物などが混ざり、乾燥が不十分ということで症状が現れるケースもあります。
万が一、漆かぶれを起こしてしまった場合、皮膚科を受診した方がよいでしょう。
その際、治療薬として ステロイドの入った軟膏などが処方されるので、それを塗付して症状の改善を待つことになります。
ドラッグストアなど入手できる市販薬のステロイド軟膏や、抗ヒスタミン系の塗り薬も効果が期待できます。
ただし、根本的な治療になるかは疑問符が付きますので、初めてかぶれを起こした時には皮膚科の専門医に診てもらったほうが安心です。
症状が極めて軽いという時には、昔から「塩水で患部を洗う」という方法が有効とされていますので、試してみるのもよいですね。
漆かぶれの治療期間は?薬を付ければすぐ治る?
漆かぶれに対してステロイド系の軟膏を塗った場合、症状は すぐに治まることが多いです。
ただし、中途半端で軟膏を塗らずにいると再発することもあり、完全に痒みなどが取れるまでに1週間~1ヶ月くらいの治療期間がかかることもあります。
これは、個人の体質などによっても差があります。
完全に治るまで処方された治療薬を塗っておきましょう。
漆かぶれは他の部位や他人にうつることがあるの?
漆かぶれは、ウルシオールに対する アレルギー反応の一種です。
そのため、かぶれた部分に接触したからといって、身体の他の部位や他人に移るケースはまずありません。
ただし、患部にウルシオールが残っていた場合には、他の場所に触れるとかぶれを引き起こす可能性はあります。
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漆にかぶれない・かぶれにくい人がいるって本当?
前述した通り、アレルギー反応の一種のため、 反応が出る人と出ない人がいます。
ただし、発症する可能性は極めて高く、漆に触れてしまった場合はほとんどの人が皮膚症状を起こすと考えておくべきです。
漆塗りの職人さんでも、発症することもあります。
発症の確率、症状の重度などは体質などの個人差が大きく、空気中に飛散しているウルシオールに反応してしまう人や、治療に長時間かかる人など様々です。
漆にかぶれない、もしくはかぶれにくい人がいることも事実です。
漆は山道などによく生えています。
山歩きなどをするときは、他にも湿疹などの原因になる植物があるため、きちんと対策をして出かけましょう。
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