大晦日の除夜の鐘の意味!回数はなぜ108回?誰が撞くの?
除夜の鐘が鳴らされますね。
大晦日から新年にかけて、この鐘の音を聞くと、いよいよお正月という気持ちになる人も多いことでしょう。
当たり前のように毎年聞いている鐘の音ですが、この鐘の回数に込められた意味などを知っている人は意外と少ないかもしれません。
全く知らなかったとしても、少しだけ知識を深めておくと鐘の音も感慨深いものになるでしょう。
今回は、大晦日の風物詩、除夜の鐘の意味についてご紹介します。
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除夜の鐘の意味とは?
除夜の鐘というのは、大晦日から日付をまたいで鳴らされる鐘のことですね。
「除夜」というのは「大晦日の夜」のことを意味する言葉です。
「除」という字には、古いものを捨て新しいものへ移るという意味があります。
したがって、1年の一番最後の日である大晦日を 「除日」、その夜のことを 「除夜」といいます。
除夜の鐘を撞(つ)く理由としては、人の心にある煩悩を祓い、清い心で新年を迎えるためとされています。
煩悩とは、人の心の中にある汚れや乱れのことで、 欲望、怒り、執着、猜疑などが主なものです。
こういったものを打ち消し、新年に持ち越さないために、1年最後の日に鐘が鳴らされるのです。
除夜の鐘の回数はなぜ108回?
除夜の鐘を撞く回数は 108回です。
そのうちの107回は旧年のうちに、1回は新年を迎えてから撞かれるという習慣があります。
(※もちろん、お寺によって考え方が異なる場合もあります。)
「なぜ108回なのか?」という点には諸説あるのですが、やはり一番有力視されているのは「人間の煩悩が108つあるから」というものです。
そして、人間の煩悩の数は、ある計算式によって弾き出された数字です。
まず、人の欲望は6つの感覚器官= 「眼・耳・鼻・舌・身・意」からもたらされます。
そして、それぞれの器官が感じる状態には、「好(こう)・悪(あく)・平(へい)」の3つがあります。
さらに、「浄(じょう=きれい)・染(せん=きたない)」の2つに分けられています。
また、時間軸として、「前世・今世・来世」の3つも存在しています。
つまり、 「6×3×2×3=108」の煩悩があるという考え方です。
これらを鐘の音によってひとつずつ取り除いていく役割を果たしているのです。
そして最後の1回は、「新年が煩悩に煩わされないように」という願いを込めて鐘が撞かれているとされています。
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除夜の鐘は誰が撞くの?
鐘を撞く人は、 お寺によって異なります。
お坊さんが撞くお寺や、参拝客が順番に鐘を撞くことができるお寺もあるようです。
除夜の鐘をつく際は、鐘に向かって合掌してから旧年の煩悩をリセットするつもりで行います。
お寺によっても 作法が異なりますので、そのお寺の考え方などを少し勉強してから行くことをおすすめします。
大晦日に鐘の音を聞いていると、なんだか綺麗な心で新年を迎えられそうな気持になりますね。
なるべく悪い感情や悩みの少ない新年にしたいものです。
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