犬に噛まれたら症状は?破傷風や狂犬病も!保健所への連絡も!
犬に噛まれたら・・・あなたはどうしますか?
突然空前のペットブームで、大小のかわいい犬たちを家族同様に育てている人も多い時代です。
しかし、いくらかわいくても犬は野生の本能を持ち、攻撃本能もあります。
時には、あま噛みでは済まされないほどの噛まれ方をする場合も少なくありません。
自分のペットではない犬の場合、どうしようか悩みますよね?
そこで、犬に噛まれたらどんな症状が出るのか、対処法や必要な手続きについても併せてご紹介します。
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犬に噛まれたらどんな症状が出る?内出血で腫れたり、痺れたりする?
犬の口腔内には、多くの 細菌が繁殖しています。
そのため、噛まれたり、時にはひっかかれたりした場合でも、細菌感染する恐れがあります。
症状としては、噛まれた部分の腫れ(内出血)や痛み、痒み、痺れ、出血、膿が出てくることもあります。
特に、噛まれた時に皮下組織が壊されやすいので、注意が必要です。
皮下組織が壊された傷口には、 嫌気細菌(空気に触れると死滅する細菌)が繁殖しやすくなりますので、感染症の危険も高まります。
その中でも、怖い細菌が「カプノサイトファーガ属菌」です。
2002年以降、この感染で6名が死亡しています。
感染しても発症する確率は低いですが、発症してしまうとかなり重症化する場合があるため、決して油断できません。
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犬に噛まれたら破傷風や狂犬病という最悪の事態も!
もし犬に噛まれたら、 破傷風や 狂犬病の危険性も出てきます。
破傷風はご存じない方も多いですが、「破傷風菌」による感染症です。
この菌は小さな傷から入り、感染すると全身の倦怠感(だるさ)、顔の筋肉のこわばりから口が開きにくくなり、場合によっては痙攣を起こすこともあります。
この開口障害から痙攣にうつる時間が短いほど、死亡率が高くなります。
特に子どもは感染の可能性が高いため、 破傷風の予防接種をうけておく方が安心です。
3回の予防接種で基礎免疫ができ上がります。
また、犬に噛まれることで最も怖いのは「狂犬病」で、発病すると致死率ほぼ100%の恐ろしい病気です。
症状としては、発熱、食欲不振、傷の痛み、知覚の異常などの症状が出ます。
さらに進むと、水を飲めない恐水症や痙攣発作、高熱、幻覚、錯乱、麻痺等が現れます。
そして、呼吸困難や血圧低下などにより死に至ります。
現在は、ペットの犬にはワクチン接種で予防しているため、犬自体の発症は日本では無いといわれています。
しかし、近年海外からの輸入動物の増加に伴い、狂犬病の恐れが全く無くなったわけではありません。
また、海外で旅行者が犬に噛まれ、帰国してから発症して亡くなった例もあります。
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犬に噛まれたら病院は何科に行くべき?治療法は?
まず、病院に行く前に 応急手当をします。
傷口を石けんと流水でよく洗い、消毒液をつけておきます。
狂犬病ウィルスの場合、空気にふれるとすぐに感染力が弱まる特性を持っています。
しかし、粘膜から感染する可能性がありますので、決して口で吸い出してはいけません。
次に病院の選び方ですが、傷の処置(場合によっては縫合等があります)を考えると、外科系の病院が望ましいでしょう。
外科、整形外科、形成外科、皮膚科等が考えられます。
ただし、出血量が多かったり、傷の一部の肉が剥き出しているような場合は、遠慮なく 救急車を呼ぶことが大切です。
また、どんな小さな傷口であっても、応急処置だけはしっかり行って下さい。
犬が死んだら保健所に手続きが必要?お葬式は?
野良犬やペットでも保健所に連絡すべき?
噛んだ犬の飼い主は、事故から24時間以内に保健所等に 「咬傷事故届」を提出します。
これは義務事項ですので、飼い主さんは忘れないで下さいね。
都道府県によっては、動物愛護指導センター等に届けるなど、少しシステムが違うところもありますのでお問い合わせ下さい。
野良犬に噛まれたら、どうするべきか悩む人もいますが、場所や時間、犬の特徴等を覚えておきましょう。
治療や届け出の際に必要になることがあります。
ところで、自分のペットが他人を噛んでしまった時の対応は本当に大変です。
場合によっては、損害賠償や慰謝料等の支払いを要求されるのも当然です。
今は、そのための保険もできてきましたが、何といっても「しつけ」が非常に重要で、愛犬家の皆さんは是非気を付けて下さいね。
今では、災害救助犬や警察犬、麻薬犬、盲導犬など様々な活躍を果たしている存在だけに、上手に共存していきたいですね。
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