羊羹と水羊羹の違い!製法やカロリーは?名前と漢字の由来は?
羊羹といえば、餡子が棒状に固められたお菓子で中に栗や餅が入っていたりしますね。
それとは別に、水羊羹という柔らかめの食感の和菓子もあります。
両者を比べてみると、 固さや 水分量などが異なるように思えますが、実際にはどこに違いがあるのでしょうか?
また、羊羹という名前や漢字の由来なども気になりますよね。
そこで、今回は羊羹と水羊羹の違いとして製法やカロリーなどをご紹介します。
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羊羹と水羊羹の違い・製法は?
羊羹というのは、小豆を原料とした餡を 寒天で固めて型に流し、棒状に固めたお菓子のことをいます。
小豆の粒を濾した「こし餡タイプ」、粒を残した「粒餡タイプ」、抹茶を練り込んだ「抹茶羊羹」、栗を入れた「栗羊羹」などを一般的に呼んでいます。
これらは、水羊羹との違いをはっきりする意味で「煉羊羹(ねりようかん)」と呼ばれています。
一方で、水羊羹というのは 寒天の添加量を減らし、プルプルとした柔らかめの食感にしたもののことをいいます。
その名前の通り、「水」の添加量が多いという点が特徴になります。
透き通った見た目の中に、金魚などのモチーフを浮かべて作ることもあり、見た目も爽やかです。
夏のデザートというイメージもありますが、もともとは お節料理の一つとして加えられており、北陸地方などでは今でも冬のおやつとして親しまれています。
羊羹と水羊羹の違い・カロリーは?
羊羹と一口に言っても、砂糖の添加量や中に入っている具材などによって様々です。
一般的なカロリーは餡子のカロリーとほぼ同等ですので、100gあたり 300kcal程になります。
水羊羹の場合は、一緒に固めている具材や水分に含まれる砂糖の量でかなり違いがありますが、煉羊羹に比べるとかなり低めに抑えられています。
100gあたり 150Kcal前後のものが多いようで、約半分と考えて良いでしょう。
寒天自体にはカロリーはほとんどないため、水分や糖分、餡子の原料である小豆のカロリーの違いがそのまま反映されてきます。
もともと蒸し羊羹が主流だった?
他にも、小麦粉やくず粉を加えて固める製法の 「蒸し羊羹」というのもあります。
栗蒸し羊羹などがそれに当たりますね。
もともと、蒸し羊羹が主流だったといわれていますが、江戸時代頃に寒天が登場すると、こちらを使用するものが一般的になりました。
蒸し羊羹は、煉羊羹や水羊羹と比べると、 もったりとした食感が特徴になります。
寒天を使用するものと比べると日持ちもしないため、徐々に主流から外れていったという歴史があります。
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羊羹の名前と漢字の由来とは?
羊羹というのは、鎌倉時代頃に 中国から伝わってきました。
羹(あつもの)というのはお吸い物のことで、中国では羊のお吸い物のことを羊羹と呼んでいました。
もともとこの漢字が使われていたのは、別の食べ物に由来しているようですね。
中国には、日本の羊羹に似た食べ物に 「羊肝こう」という、砂糖や小豆を羊の肝に似せて蒸したお菓子があります。
日本に「羊肝こう」が伝来した時に「肝」と「羹」の発音が似ていて混同し、「羊羹」という名前になったといわれています。
羊羹は保存が効き、非常食としても注目されるお菓子ですので、来客やいざという時に備えて自宅に置いておくとよいですね。
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