ジカ熱の症状と感染経路!死亡することも?妊婦が恐れる小頭症も!

ジカ熱が南米を中心に流行し、リオオリンピックの開催の際にも拡大が心配されました。
2015年から、妊婦さんが感染してしまうと、胎児に影響が出ることもかなり話題になりましたね。
日本では本格的な流行には至っていませんが、ジカ熱を媒介する ヒトスジシマカは日本でも生息しているので、いずれ大きな感染に繋がる可能性は十分にあります。
そこで、今回はジカ熱の症状や感染経路、ワクチンなどについてご紹介します!
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ジカ熱の症状とは?死亡することもある?
ジカ熱というのは、 ジカウイルスに感染することで発症する、発熱や嘔吐の症状をともなう感染症です。
主な症状としては、発熱、吐き気、嘔吐、頭痛、倦怠感、発疹、結膜炎などといったものですが、感染した人の2割程度しかこれらの症状は現れません。
意外に病変自体は軽度のものであることが多く、発症して2日~1週間程度で自然に治まります。
ただし、ジカ熱が原因となって引き起こされる可能性のある ギランバレー症候群は、手足のしびれなどの全身症状が出ることがあります。
また、重症になると声が出しにくい、飲食しにくいといった症状が出ることがあり、時には呼吸困難に陥るケースもあります。
もし発症した場合は入院治療が必要になります。
ただし、ギランバレー症候群に関しては「原因不明の病気」とされているため、ジカ熱にかかったから必ず発症するというものではありません。
ジカ熱の感染経路は?
ジカ熱の主な感染経路は、 血液感染です。
ヒトスジシマカやネッタイシマカなどヤブ蚊による媒介が主な感染経路となりますが、性交渉によって男女間で感染したケースというのも報告されています。
日本にもヒトスジシマカは生息しているので、注意が必要です。
蚊はジカ熱だけでなく、 デング熱なども媒介することがあるので、蚊の活動が活発な時期にはなるべく刺されないようにすることが一番の予防策となります。
妊婦が気を付けたい小頭症とは?
ジカ熱は、症状自体は軽く済むことが多いですが、 妊婦さんは特に感染しないように注意したい病気です。
というのも、妊婦さんがジカ熱に感染した場合、「小頭症」という胎児への影響が懸念されるためです。
小頭症というのは、赤ちゃんが極端に小さい頭で生まれる、または、生まれてから頭が大きくならないという先天性の障害です。
将来的に、 学習障害や難聴、てんかん、脳性まひなどを起こす可能性があります。
「なぜこのような病変が起こるのか」というのははっきりわかっていませんが、妊娠期間中に母親が何らかの感染症にかかることで起こるとされており、ジカ熱もその1つといわれています。
もし日本にも流行が拡大した場合、妊娠期間中は特に蚊に刺されないように注意する必要があります。
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ジネ熱のワクチン・日本でも受けられる?
ジカ熱は、有効な 治療薬や ワクチンがまだありません。
なので、日本でのワクチン接種はできません。
日本国内では、ジカ熱の感染は報告がないのですが、海外旅行で感染し、帰国後に発症した人はいます。
特に多いのは中南米へ旅行した人ですので、流行地域に渡航する予定のある人は、蚊に刺されないようにしっかりと対策することが必要です。
ヒトスジシマカやネッタイシマカは、温帯~熱帯地域に多く生息します。
中南米だけでなく、東南アジアやアフリカなどに渡航する場合も予防策をしっかり取りましょう。
また、妊娠中の人は、流行地域への渡航を控えた方がいいでしょう。
日本でジカ熱の本格的な流行はまだありませんが、 蚊に刺されることが原因で起こる感染症は他にもあります。
暑い時期に外で活動するときは、虫除けや長袖を着用するなどの対策が必要不可欠な時代がそこまで来ているのかもしれませんね。
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