黄砂の時期とピーク!砂塵はどこから飛来?PM2.5や花粉も付着?

「黄砂」という言葉を見聞きしていても、具体的な事は知らない人も多いかと思います。
新聞やテレビのニュースなどで
一般には、舞い落ちてきた砂塵そのものの事を黄砂と表現している場合もありますよね。
しかし、正確にいえば、東アジアの内陸部にある乾燥地域で砂あらしなどによって上空に巻き上げられた砂塵が地上に舞い落ちる 「気象現象」を意味します。
黄砂の時期はいつ頃で、具体的に砂塵はどこから飛んでくるのでしょうか。
また、よく話題になる PM2.5とは何か関係があるのでしょうか。
そこで、今回は黄砂の時期とピーク、正確にはどこから飛来するのか、化学物質との関係について詳しくご紹介します。
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黄砂の時期はいつからいつまで?日本でのピークは?
黄砂そのものは 一年中起こっています。
日本での被害がひどい時期は2~5月で、その間でもひどくなるピークは4月です。
なぜ、4月かというと、冬の間は砂漠地帯の風が弱く、場所によっては雪が降り積もっていて、砂が舞い上がる量が少ないため、暖かくなる頃になって増え始める傾向があるのです。
夏から秋にかけては、雨が降る地域が多く、日本まで到達する砂塵の量は少なくなります。
つまり、様々な気象条件が重なり合った結果、日本では4月がピークになっているのです。
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そもそも黄砂の砂塵はどこから飛んでくる? 偏西風の影響?
中国の タクラマカン砂漠、ゴビ砂漠、黄土高原などが黄砂の砂塵の発生源です。
日本の西に位置するこれらの地域から偏西風に乗ってやってきます。
偏西風は上空約1万メートルを吹く風速は早く、 4日程で黄砂を日本まで運んできます。
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黄砂の砂塵にPM2.5や花粉が付着することもあるの?
最近騒がれるようになったPM2.5ですが、実は何か 固有の物資であるわけではありません。
PMとは「Particulate matter」の略で、マイクロメートル (μm) 単位の大きさの固体または液体からできた微粒子のことです。
2.5はその粒径です。
ですから、極端な話、黄砂の砂塵もなんらかの作用で非常に小さく砕かれ大きさの条件を満せばPM2.5だということになります。
花粉もまた大きさの条件を満せばPM2.5ですし、その他の物質も同じです。
実際には、黄砂の砂塵も花粉も2.5μmよりははるかに大きな粒子ですので、PM2.5と呼ばれる物質に含まれてしまうことはありません。
黄砂の砂塵にPM2.5だけでなくもっと大きな 大気汚染物資や時には 細菌や真菌が付着することはありえます。
黄砂そのものも人体に悪影響を及ぼしますが、花粉やPM2.5も主に呼吸器系に悪影響を与えます。
花粉だけでも花粉症で苦しむ人がいるのに、さらに黄砂、花粉、PM2.5の相乗効果で、花粉症やぜんそくなどが悪化する場合もあります。
これを少しでも防ぐためには、外出時にはウィルスも防げるようなマスクをする、帰宅時にはうがいや手洗いを充分にすることです。
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また、PM2.5も抑制できるような 空気清浄器を設置するのも効果があります。
エアコンにその機能が付いている物もありますので、新規購入や買い替え時に機能がついているものを購入するようにするとよいでしょう。
汚染物質の運び屋になってしまっている黄砂の砂塵も、悪い面ばかりではありません。
飛行途中に酸性雨の原因物質を吸着して中和する作用があるといわれています。
また、黄砂の砂塵にリンやカルシウム、鉄などの無機養分が付着すると、それが海に落ちた場合、海に鉄分などが供給され、それを栄養源とする植物プランクトンが増えるという報告もあります。
植物プランクトンが増えれば、それを餌にする魚が増えます。
黄砂の砂塵の研究は様々な面から進められています。
メリットを生かし、人体への影響を最低限にできるようになるとよいですね。
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