霧氷・樹氷・雨氷・細氷の違い!どんな現象?発生条件は?
自然現象もあります。
冬は寒くて辛いですが、その寒さから生まれる美しい例えば、霧氷や樹氷、雨氷といった現象などです。
ダイヤモンドダストと呼ばれる 「細氷」もとても美しく、これらを目当てに寒冷地を訪れ、写真に収めようとする人もいるようですね。
ただし、これらすべての現象の違いについてはっきり答えられる人は少ないかもしれません。
そこで、今回は霧氷・樹氷・雨氷・細氷の違いについてご紹介します!
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霧氷とはどんな現象?発生条件は?
霧氷(むひょう)とは、 樹木に付着した時の氷の結晶のことをいいます。
木々が氷の結晶で覆われると、白くキラキラと光って見え、普段見ている光景とは全く別世界のように感じられます。
気温が氷点下になった時に、空気中の水蒸気や凝固していない霧が樹木に付着して氷となります。
また、霧氷というのは、発生した状態によって 「樹氷」「粗氷」「樹霜」に分類されます。
粗氷とは、霧が冷却されて地面や樹木に付着した時にできる、半透明の氷の結晶のことをいいます。
樹霜は、水蒸気が昇華する時に木々に付着して、霜のようになった状態を指します。
樹氷については、次項でもっと詳しく紹介しますね。
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樹氷とはどんな現象?発生条件は?
樹氷とは、前述したように 霧氷の一種です。
濃霧が低温によって冷却された樹木に当たり、その表面で凍結して結晶化した状態です。
細かい粒子が付くので、木が白や半透明に覆われていきます。
小さい氷の結晶が木の表面にたくさん集まっているので、手で触れることや強風によっても崩れてしまうくらいもろい状態です。
気温がマイナス5℃以下、風が弱い時に起こります。
風上に向かって成長し、大きくなった部分を 「エビのしっぽ」と呼んだりします。
日本では、山形県の蔵王山が樹氷の観光スポットとしてとても有名です。
他にも、八甲田山、伊吹山、富士山などで見ることができます。
雨氷とはどんな現象?発生条件は?
雨氷(うひょう)とは、氷点下でも凍らない 過冷却の雨が、冷却された地面や木に付着したことで凍ってしまう現象です。
通常、気温が氷点下以下になれば雨は凍結して雪となりますが、上層の空気が温かい時には、氷点下でも凍らないことがあります。
また、雨に含まれる成分によっても、過冷却でも雨が凍結せず、雨氷のもととなるケースがあります。
日本では、長野や山梨などの山岳地帯で多くみられる現象で、雨氷による倒木や停電被害がもたらされたこともあります。
樹氷とは違い、粒子の大きな固い氷ができるので、木が透明で固い氷で覆われるのが特徴です。
そのため、重さに耐えられなかった木々が 倒木してしまう場合もあります。
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細氷とはどんな現象?発生条件は?
細氷(さいひょう)とは、通常 ダイヤモンドダストと呼ばれる現象を指します。
これは、大気中の水蒸気が昇華するときに凍結してできた、ごく小さな氷の結晶が雪のように降ってくる状態です。
ただ、雨が凍ってできる雪よりもさらに 小さい粒子なので、日光に照らされてキラキラと光っているように見えるため、ダイヤモンドダストといわれます。
空が晴れていても起こる現象ですが、気象記録上は降雪扱いになります。
気温がマイナス10℃以下、晴れた日の朝に発生しやすい現象で、日本では北海道などの寒冷地でなければなかなかお目にかかれません。
冬に起こる様々な自然現象の違いについて紹介しました。
これを目的に寒冷地を訪れても、お目にかかれないこともありますが、一度は見てみたいですね。
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