干し柿の食べ過ぎは太る?糖度とカロリーは?糖尿病の心配も!
「干し柿」。
秋の終わりから初冬にかけて、庭先でよく見かける甘くてねっとりとしたものが好きな方は、ご自宅で作られることも多いと思います。
もとは生で食べるには向かない渋柿ですが、加工することで一変して美味しくいただけるようになります。
干すことで栄養価が凝縮された感もありますが、同時に糖度も非常に高くなるのが難点かもしれません。
それに故に、食べ過ぎに注意しなくてはいけない食べ物でもあります。
今回は、そんな干し柿の食べ過ぎによる弊害についてご紹介します。
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干し柿の糖度とカロリーは?
干し柿は、生の甘柿に比べるとはるかにカロリーが高くなります。
基本、柿は100g当たり60kcalほどですが、干し柿の場合、なんと 276kcalほどに膨れ上がります。
水分が抜けて甘みが凝縮されているので、その糖度は40~70%ほどになることも…。
これは、練り羊羹(ようかん)と同じレベルです。
ものによっては、砂糖の1.5倍のものもあるといわれているため、食べ過ぎはやはり危険です。
干し柿の食べ過ぎは太る?
このカロリーや糖度の数値を知らずにパクパク食べていると「果たしてどうなるのか?」というのは、容易に想像できますよね。
当然ならがら、食べ過ぎると太ってしまうのは言うまでもありません。
干し柿の表面を見ると、 「白い粉」が付着していることがありますよね。
これは柿に含まれる糖分(果糖、ショ糖、ブドウ糖など)が結晶化したもので、甘味がギュッと凝縮されている証拠です。
もともと渋柿は渋みが強いため甘味を感じることはほとんどありませんが、実は甘柿よりも糖度自体は高いといわれています。
さらに渋抜きをして干すことで、ダイレクトに甘味を感じることになりますが、前述した通り、干す前よりはるかに糖度が増しています。
干すことで1個あたりは小さくなりますが、食べ過ぎは太るだけでなく病気の心配も出てきます。
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干し柿の食べ過ぎは糖尿病などの病気になる?
よく「柿は体を冷やす」といわれますが、干し柿にすると胃腸を丈夫にする効果があります。
ビタミン、ミネラル、食物繊維、ポリフェノール(カキタンニン)も非常に豊富なので、 健康維持にも優れた食材といえます。
しかし、糖分やカロリーの高さを考えると、食べ過ぎは肥満や糖尿病の心配も出てきます。
もちろん、既に糖尿病を発症している患者さんにとっては、「警戒すべき食べ物」といって良いです。
この病気の怖いところは、 「三大合併症」と恐れられる「腎症」「網膜症」「神経障害」により、人工透析が必要になったり、失明したり、壊疽(えそ)による下肢切断の危険が生じる点です。
特に、柿はフルーツのなかでもトップクラスのカリウム含有量で知られており、糖尿病性腎症には警戒すべき食材にあたります。
また、「高血圧」「脂質異常症(かつての高脂血症)」「心筋梗塞」「脳卒中」のリスクが高まる点も考慮しておく必要があります。
「無類の干し柿好き」という人も多いですが、1日に1~2個に抑えておくことが大切です。
メタボ体型の人は尚更ですね。
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