トリカブトの名前の由来と花言葉!ケルベロスの唾液から生まれた花!
トリカブト(鳥兜)。
毒を持つ花として有名な
主に根の部分に毒がありますが、紫色の綺麗な花を咲かせるイメージも強いです。
やはり贈り物やお墓参りのお供えなどにも向いていないとされていますが、どんな花言葉を持っているのか気になりますね。
もちろん好きな人にプレゼントすることはないと思いますが、豆知識として覚えておくと役立つこともあるかもしれません。
そこで、今回はトリカブトの名前の由来や花言葉についてご説明します!
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トリカブトの名前の由来は?
トリカブトという名前は、日本に古くから伝わる雅楽の常装束で、頭に被る装飾品とされる「鳥兜」に花姿が似ていることに由来します。
他にも、平安時代以降の礼服着装の際、成人男性が被った烏帽子(えぼし)に似ているからという説や、鶏の鶏冠(とさか)に形が似ているからという説もあります。
ちなみに、英名では「monkshood(僧侶のフード(被り物)」といいますが、別名「Helmet flower(兜の花)」などと呼ばれたりします。
いずれにしても、見た目が名前の由来となっていることは確かですね。
ただし、トリカブトはキンポウゲ科トリカブト属の 総称を意味しており、約30種の他、変種が22種存在するといわれているため、全てが似たような形をしているわけではありません。
トリカブトの花言葉は?
トリカブトの花言葉は・・・
「復讐」「騎士道」「栄光」
とされています。
「人嫌い」「厭世家」というのは、さすが毒性のある花という感じがしますが、僧侶が被り物で顔を隠す様子に由来しています。
ちなみに、厭世家というのは、世の中を厭(いや)なもの、価値のないものと思う人を意味する言葉です。
また、「復讐」はまさに毒を持っていることに由来する花言葉で、少し怖い感じがしますね。
「騎士道」「栄光」は兜を被った武士を姿を連想させます。
西洋(英語)での花言葉は・・・
「knight-errantry(武者修行)」
とされています。
やはり甲冑の兜をイメージさせるものとなっています。
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トリカブトとギリシャ神話!
トリカブトは、ギリシャ神話に登場する月と狩りの女神「アルテミス」の従姉妹にあたる、魔術・浄め・贖罪の女神 「ヘカテー」を司る花といわれています。
そのため、ヨーロッパでは庭に植えることはタブーとされています。
ヘカテーは冥府の神でもあり、その地位は冥王ハーデス、その妻ペルセポネに次ぐ存在ともいわれています。
ハーデスに忠実な地獄の番犬「ケルベロス」がヘラクレスに捕らえられ、地上に連れ出された際、太陽の光に驚いて飛び散った唾液からトリカブトの花が誕生したといわれています。
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トリカブトの特徴
キンポウゲ科トリカブト属の総称で、旬の時期は 夏です。
原産は北半球の温帯地域とされています。
主に8~10月頃に花を咲かせます。
花の色は変種なども含め、紫、黄色、白、ピンクなどがあります。
日本ではドクゼリ、ドクウツギとともに「三大有毒植物」の1つとされています。
トリカブトの有毒成分は、アコニチン、メサコニチン、ビバコチニン、アコニン、アチシン、ソンゴリンなどで、毒性の強いものが多く含まれています。
花、葉、花粉、根と全体に毒を持っていますが、特に 根の毒が強いとされています。
僅か0.2~1gが致死量とされるため注意しなくてはいけません。
誤って毒が体内に入ると、心室細動もしくは心停止で死に至ることもあります。
芽吹いた頃はセリやヨモギなどと似ているため、誤食によって中毒事故を起こし死亡例もあるようです。
ただし、根を乾燥したものは弱毒処理を行うことで漢方薬にも利用されています。
生薬名は「烏頭(うず)」または「附子(ぶし)」と呼ばれています。
トリカブトが使われていると思うと怖い気がしますが、私たちの健康にも役立てられているようですね。
もしトリカブトの花を見る機会があれば、ぜひ花言葉を思い出してくださいね。
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