食中毒を起こしやすい食べ物!治療に効く・予防になる食品は?
食中毒のニュースがメディアを賑わします。
毎年、数回ほど梅雨時から夏にかけて集団で細菌感染したり、冬にもウイルス性の胃腸炎を起こす人が増えますね。
病原性大腸菌O-157や、ノロウイルスなどは日本でも有名ですが、他にも 食中毒を起こす細菌やウイルスは多数存在します。
夏や冬だけでなく年間を通して気を付けたいですね。
そこで、今回は食中毒を起こしやすい・治療に効く・予防になる食べ物について、それぞれご紹介します!
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食中毒を起こしやすい食べ物は?
寿司、刺身など加熱されていない生もの、特に 二枚貝は食中毒を起こしやすい食べ物として名前が挙げられます。
特に有名なのは、ノロウイルスに侵されやすい牡蠣でしょうか。
また、卵かけご飯に使う 生たまごも、割ってから時間が経ったものは危険性が高まります。
さらに、加熱した物だからと安心して室温放置されたカレーでも食中毒が起こりやすいという統計があります。
よく洗っていない生野菜等も食後に激しい嘔吐や下痢などを起こすことがあるようです。
基本的に細菌・ウイルスが繁殖しやすい環境にあれば、どんな食べ物でも完全に危険性を排除することは難しいといえるでしょう。
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食中毒の治療に効く食べ物は?
食中毒になってしまうと、嘔吐や下痢で何かを食べるどころではないかもしれませんが、少しでも食欲があるのであれば、 治療に有効な食べ物を取りたいところです。
たとえば、梅、水だけで煮た小豆、冬瓜、紫蘇は治療に効果があります。
「そんなこといわれても、何も食べたくないし食べられない」という場合でも 水分補給だけは欠かさないようにしてください。
嘔吐や下痢で水分を失いやすいだけに、脱水症状を起こしてしまうとさらに厄介なことになります。
食中毒の予防になる食べ物は?
年配の方などが健康法として 「1日に1つ梅干を食べる」というのを聞いたことがありませんか?
塩分の摂り過ぎは気にはなりますが、梅干に含まれているクエン酸などの酸は食中毒の原因菌を死滅させる働きがあるため、予防に優れています。
また、刺身のツマや薬味として付いてくる 紫蘇や わさびにも殺菌作用があります。
特に、わさびには大腸菌や黄色ブドウ球菌などに対する強い殺菌効果が期待できます。
ニンニクにも強い抗菌・殺菌作用があり、O-157(腸管出血性大腸菌)にも効くといわれているほどです。
生の状態が一番予防効果が期待できるため、刺身を食べる場合にすりおろした少量を醤油に混ぜて食べるとよいでしょう。
牡蠣の生食用と加熱用の違い!食中毒を起こしやすいのはなぜ?
特に夏に気を付けたい細菌は?
食中毒は季節を問わずに発生します。
この季節さえ気を付けていれば、他の季節は大丈夫というものではありません。
その中でも特に 高温多湿の夏に気を付けなければならないのは・・・
カンピロバクター
サルモネラ
黄色ブドウ球菌
などです。
どれも名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。
O-157は加熱に弱い菌ですが、少ない菌数でも症状が現れ、最悪の場合は命に関わります。
低温には強いので冷蔵庫を過信してはいけません。
カンピロバクターは菌を持っている家畜やペットから感染するといわれています。
人への感染源として多いのは板わさなどの 鶏肉の生食です。
65度で1分間加熱することによって死滅させることができます。
サルモネラは日本で発生する食中毒の原因菌として、かなりのパーセンテージを占めています。
肉や卵は充分加熱して食べる、ペットに触れた後はよく手を洗うなどで防ぐことができます。
黄色ブドウ球菌は身近な菌で、人の体内にも存在しています。
増殖した場合に症状が現れ、加熱しても毒性が消えないため、 増殖を抑えることが重要です。
暑い夏は特に調理前の手洗いを徹底し、指に傷がある場合は調理を控えるなどしましょう。
食中毒が怖いといっても、殺菌、洗浄、加熱などで避けることは可能です。
正しい知識を持って、食生活を楽しみたいものですね。
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