白砂糖と黒砂糖の違い!原料や製法、糖度、栄養、効果は?
「白砂糖は体によくない」といわれることが多いですね。
最近、一方、黒砂糖は体によいイメージがあるかもしれません。
風味も味も違うこの2つの砂糖ですが、原料や製法などにどんな違いがあるのかご存知ですか?
体を冷やしたり温めたりする効果もあるといわれ、栄養学的にも随分異なる点がありそうです。
そこで、今回は白砂糖と黒砂糖の違いについてご紹介します!
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白砂糖と黒砂糖の違い・原料は?
色を見て、違うものからできていると思われるかもしれませんが、実はどちらも原料は同じ サトウキビなのです。
ちなみに、三温糖やきび砂糖なども原料はサトウキビで、ほとんどの砂糖はサトウキビが原料となっています。
では、なぜ色や味が違うのかというと、 製法が異なります。
白砂糖と黒砂糖の違い・製法は?
どちらもサトウキビから搾り取った汁 「粗糖液」を使用します。
不純物を取り除いて煮詰めて固めたものが黒砂糖です。
さらに、それを遠心分離器にかけて 「蜜糖」というものを分離させると砂糖だけの結晶になります。
これを分蜜糖といいます。
これを精製して、不純物を取り除いたものが 白砂糖です。
白砂糖は製造中に「ザラメ糖」と「車糖(くるまとう)」に分かれます。
グラニュー糖などもザラメの一種です。
サラサラしていて割とさっぱりした甘みです。
車糖は糖分の純度で分けられ、上白糖や三温糖などがあります。
最もよく使われている上白糖は、よく精製されているので真っ白なのです。
白砂糖と黒砂糖の違い・甘さ(糖度)や栄養は?
上白糖はよく精製されているので糖度が高く、 98度もあります。
黒砂糖は80~86度と低めです。
ですが甘くないイメージはないですよね。
精製されていない分、 他の成分も含んでいるので独特の味があります。
精製されていないことで黒砂糖にはカルシウム、カリウムなどのミネラルが豊富に含まれています。
カルシウムは白砂糖の2.5倍、鉄分は5倍もあるといわれています。
逆にいうと白砂糖には栄養成分はほとんど含まれておらず、多いのはカロリーだけなのです。
ですから黒砂糖の方が体によいといわれているんですね。
どちらも糖分なので食べると血糖値は上昇しますが、ミネラルの含まれている黒砂糖の方が 血糖値の上昇が穏やかになります。
白砂糖は体を冷やす?黒砂糖は体を温める?
白砂糖も黒砂糖も原料は同じサトウキビです。
サトウキビは熱帯の植物ですので、 体を冷やす作用があります。
体を冷やすものと温めるものを見極める基準に、「白いものは体を冷やし、黒いものは体を温める」というものがあります。
黒砂糖も体を温めると思っている人も多いようですが、それは間違いです。
体を温める甘味料がほしいのなら「てんさい糖」を使いましょう。
てんさい糖は 砂糖大根からできています。
北海道など寒冷地で取れるので体を温める作用があり、ミネラルも豊富に含まれているためおすすめです。
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