打撲・打ち身・捻挫の違い!応急処置・治療期間・病院は何科?
打撲や 捻挫は、誰もが少なからず経験されているのではないでしょうか?
怪我をしたときは本当にショックで、早く痛みから解放されたいと願うものです。
スポーツをしていたり、体を使うお仕事をされていたりすると余計つらいですね。
ところで、打撲、打ち身、捻挫の違いって、はっきりご存じでしょうか?
日常的な怪我ではありますが、曖昧なところもありますよね。
そこで、今回は打撲・打ち身・捻挫の違いや、応急処置、治療期間などについてご紹介します。
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打撲・打ち身・捻挫の違いとは?
まず、打撲と打ち身ですが、結論からいうと 同じもので違いはありません。
転倒や何かにぶつかるなどは日常的によく起こりますが、特に身体に外部から強い衝撃が加わり、皮下組織や筋肉などの軟部組織が損傷をし、傷口のないもののことをいいます。
それに対して、私達の体の関節は自然に動く範囲が決まっています。
しかし、その範囲を超える無理な力が加わった時に、関節内で骨と骨をつないでいる 靭帯が伸びたり、場合によっては、部分的、または完全に切れてしまった状態を 捻挫といいます。
靭帯をどのくらい損傷したかによって、症状はかなり違いが出てきます。
スポーツをしていて足首などを捻ってしまうことがありますが、それが原因となることがほとんどですね。
打撲・打ち身・捻挫の違い!応急処置は?
それでは、まず 症状を見てから応急処置の方法をご紹介します。
打撲・打ち身の症状は、皮下出血・腫れ・痛みなどの症状が現れますが、ほとんどの場合は、特別な治療を受けなくても自然に治ることが多いです。
打撲による損傷部位は、血液に運搬された酸素等により修復されますが、その過程で血流量の増加によって損傷部の 腫れや赤み、発熱といった炎症が発現します。
打撲で血管や神経が損傷した場合は、皮下組織に血腫が形成され、赤から青紫、茶色、黄色、緑色などの外見上の変化が現れます。
組織の腫れが血管や神経を圧迫すると、痛みやしびれの症状もみられます。
★打撲/打ち身の応急処置
打撲をはじめ、急性の怪我で痛みや腫れが生じた場合の応急処置は、 患部を冷やすことが基本です。
血管が収縮することで、痛みをやわらげて腫れや内出血を最小限に抑えることができます。
怪我をしたらできるだけ早く、腫れあがる前に冷やすのがポイントです。
冷やす方法は、打撲の起こった部位によっても異なりますが、主に次のような方法があります。
・バケツやアイスボックスなどに氷水を入れ、患部を直接突っ込んで冷やします。
・ビニール袋に氷を入れた氷のうや保冷剤、冷凍庫で凍らせたアイスパックなどを患部にあて冷やします。
・コールドスプレーは一瞬の冷却には有効です。
氷のうなどを患部にあてて冷やす場合、冷え過ぎないよう薄めのタオルやガーゼを皮膚との間に挟んで下さい。
1回に冷やす時間は 20分を目安とします。
患部がしびれて感覚がなくなってきたら中止します。
一定の時間を置いて感覚が戻ってきたら再び冷やしますが、これを1日何回も行います。
場合によっては、組織内圧の上昇による血行障害で、筋腱や神経が壊死や、関節が曲がらない、筋肉が突っ張るなどの機能障害など、重症化する場合もあります。
症状が重い場合は、医療機関への受診をおすすめいたします。
次に、捻挫の症状ですが、ここでは最も多い 足首の捻挫を例にまとめました。
足首の捻挫は、足首が通常曲がるのとは逆の方向に曲がった状態になったり、関節を捻って起こるケースが多いです。
捻った瞬間、強い痛みがあり、腫れてきます。
靭帯のごく一部分を損傷した場合は、症状も軽く、自分で足首を動かしても痛みはなく、患部を指で押すと痛む部分がある程度です。
損傷が大きくなると、足首をどの方向に動かしても痛み、腫れが大きく内出血を起こすこともありますが、症状が重い場合、足首の骨折も考えられます。
★捻挫の応急処置
合い言葉の 「RICE(ライス)療法」を覚えておくと便利です。
これを行うことで、回復の早さが違います。
この療法は痛みをやわらげ腫れを最小限に抑え、損傷が周囲に及ぶのを防ぐ効果が期待できます。
◎R(REST=安静にする)……患部を動かさないよう、副え木などで固定します。
◎I(ICING=冷やす)……患部を冷やします。
◎C(COMPRESSION=圧迫する)……腫れや内出血のダメージを少なくするため、包帯などで患部を軽く圧迫します。
◎E(ELEVATION=高く上げる)……腫れや内出血のダメージを少なくするため、患部を心臓より高い位置に保ちます。
病院は何科?治療期間の違いは?
では、病院へ行く際、 何科へ行けば良いのでしょうか?
おすすめは、外科、整形外科と行った外科系の医療機関です。
もし、近くにない場合は総合病院でも良いですね。
打撲が完治するまでの期間の目安は、その打撲の 損傷レベルによって変わります。
たとえば、手足を家具にぶつけたなどの軽傷の打撲は、基本的に内出血や炎症もそれほどひどくなりません。
そのため、適切な応急処置をした上で安静にしていれば、おおよそ1~2週間ほどで完治するでしょう。
一方、交通事故で全身を強打したなどの重傷の打撲は、完治するまでの期間は当然もっと長くなります。
最長で2~3ヶ月かかることもあります。
足首の捻挫なども、完治するまでの期間は 重傷度の程度によります。
ちなみに「痛みが引いた=完治」というわけではなく、急性期が過ぎたというだけです。
足首に限らず、大切なのは捻挫の完治=足首の靭帯の組織がきちんと修復されることです。
痛みが引いたとしても、痛めた組織の修復には時間がかかります。
あくまでも目安ですが・・・
中程度:2週間〜1ヶ月程度
重度 :1ヶ月〜 ※痛みがひどく、歩けない。
といった感じになるでしょう。
「今まで何度も捻挫を繰り返しているのか?」「他にも痛めた部分があるのか?」という過去の既往症などによっても個人差があります。
ご紹介した応急処置は、いつでもどこでも誰もが出来る方法です。
ぜひ覚えていただき、万が一の時に役立てていただければと思います。
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