水仙の花名の由来と花言葉!ギリシャ神話の美少年が語源!
水仙の花が見頃を迎えるようになります。
春の訪れを知らせるように、
部屋に飾ったり、お墓参りの時にお供えしたりと利用する機会はよくありますが、実はあまりいい意味の花言葉を持たない花です。
うっかりプレゼントした時には、相手を傷つけてしまうかもしれませんので、注意が必要です。
また、 ギリシャ神話との関係も深く、知識の中に入れておくとよいですね。
そこで、今回は水仙の花名の由来と花言葉についてご紹介します。
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水仙の花名の由来とは?
黄色や白い花をつける水仙は、実は スペインや ポルトガルなどのヨーロッパが原産です。
水仙の学名「Narcissus(ナルシサス)」は、ギリシャ神話に登場する美少年に由来してつけられました。
和名を水仙といいますが、中国の古典文学に登場する・・・
という言葉に由来し、水辺に咲く花の姿を 仙人と捉えたといわれています。
水仙の花言葉!色別・英語では?
水仙の 花言葉は・・・
というものです。
まるで、ナルシストのような言葉ですので、人にプレゼントするには相応しくないかもしれませんね。
色別になると・・・
黄色:「もう一度愛してほしい」「私のもとへ帰って」
になります。
こちらは決してネガティブなイメージはありません。
西洋(英語)の花言葉は・・・
「egotism(うぬぼれ)」
「unrequited love(報われぬ恋)」
といったもので、ほぼ日本と同じ意味とされています。
また、ヨーロッパ原産の ラッパズイセンという品種には・・・
という意味もあります。
水仙とギリシャ神話
水仙につけられたこれらの花言葉には、 ギリシャ神話が大きく関与しています。
水仙の学名「Narcissus」の由来ともなった、美少年のナルキッソスのお話です。
彼はその美貌によって、多くの女性から言い寄られていました。
しかし、彼は高慢な態度で女性のアプローチを断り続け、女性たちを傷つけてしまいました。
そんな彼の行いを見た 女神ネメシスは、彼に「自分自身に恋をしてしまう」という呪いをかけました。
そしてある時、彼は水面に映った自分自身の姿を見て、恋に落ちていきます。
しかしながら、恋に落ちたのは自分自身なので、当然思いが実ることもなく、その恋の苦しみでナルキッソスは憔悴し死んでしまいました。
そして、彼の体は水辺に咲く水仙の花へと姿を変えてしまうのです。
実際、水仙はややうつむくように水面の方へと咲きますが、その姿が自分自身に恋をしてしまったナルキッソスの姿そのものですね。
水仙の特徴
ヒガンバナ科スイセン属の花で、主にニホンズイセンとラッパズイセンの2種類があります。
どちらも地中海地方を中心としたヨーロッパが原産です。
日本には、室町時代頃に中国を経て渡来したことが始まりで、二ホンズイセンと名付けられたようです。
ニホンズイセンは 12月~2月頃に開花します。
日本では、比較的暖かい沿岸部で野生化し、群生地ができていますよね。
福井県越前海岸や下田の爪木崎、兵庫県淡路市などが有名な群生地です。
福井県では県の花にも指定されています。
ラッパズイセンは、イギリスなどで人気の水仙で、花冠が花びらよりも長く、ラッパのような形をしています。
こちらは開花がやや遅く、3~4月に見頃を迎えます。
また、水仙は鱗茎、リコリンなどの毒を多く持っているため、扱いにも注意が必要とされます。
春が近づき、花が咲く頃になったら、ぜひナルキッソスの伝説や花言葉を思い出して下さいね。
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