薄力粉・中力粉・強力粉の違い!原料やグルテンの量、用途は?
小麦粉。
パン作りやお菓子作りには欠かせないパンは強力粉で、お菓子は薄力粉など、それぞれの粉の特性によって使い分けていますよね。
他にも、間を取った中力粉もあり、これは麺類に使うことが多いです。
そもそも、小麦粉の種類とは何がどう違うのでしょうか?
今回は、知っているようで知らない、薄力粉・中力粉・強力粉の違いについてご紹介します!
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薄力粉とは?
そもそも、小麦粉の違いのキーポイントとなるのは、小麦粉の特徴ともいえる グルテンにあります。
グルテンというのはタンパク質のことで、これに水を加えると粘りが出てきます。
このグルテンの強さが、 「薄力粉<中力粉<強力粉」といった具合に違いを生んでいます。
薄力粉というのは、グルテンの含有量が9%以下になるものを指し、クッキーやケーキ、天ぷらの衣、サクッと仕上げたい唐揚げの衣などに使用されます。
原料は軟質小麦といって、そもそもグルテンの少ない種類の小麦が原料となっています。
粉の特徴としては、粒子が最も細かくダマになりやすいので、お菓子作りの前などにはふるいにかけてから使用します。
中力粉とは?
中力粉は、強力粉と薄力粉の中間のグルテン含有量で、 9~11%くらい含まれるものを指します。
うどんや餃子の皮、お好み焼きなどの、モチモチとした食感を出したい時に使用されるのが中力粉です。
強力粉と薄力粉をブレンドすれば中力粉になるというわけではなく、原料は中間質小麦というものを使用して作られます。
ただ、手元に中力粉がなければ、薄力粉と強力粉をブレンドして代用することもできます。
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強力粉とは?
強力粉は、その名の通りもっともグルテン含有量が多い種類の小麦粉をいいます。
グルテン含有量が 12%以上のものを指し、水を加えてしっかりと練ったり叩いたりしながらグルテンを出します。
パン作りや、パスタなどの中華麺づくりに使われるのが強力粉です。
パンコムギとよばれる、硬質小麦が原料となります。
粉の特徴としては、粒子が薄力粉よりも荒いので、使用する前にふるいにかけなくてもサラサラとしています。
焼き上げると硬い仕上がりになるので、ケーキやクッキーを作るときには向きません。
また、グルテン含有量によって、「最強力粉」という分類をされる粉もあります。
イギリスパンなど、噛み応えのあるパンによく使用されるもので、粉自体の粘度が高いタイプです。
小麦粉の特徴を紹介してきました。
実は、同じ小麦でも輸入物と国産物、収穫された年の雨の量などで、グルテンの質に違いがでるため、同じレシピで作っても食感が変わることもあります。
作りたいものの特徴に合わせて上手に使い分けてみましょう。
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