糖尿病で皮膚病が悪化しやすい?白癬菌やカンジダが活発になる?
皮膚にも様々な症状が現れてきます。
糖尿病になってしまうと、元々の症状が悪化することもありますし、今までなかった症状が現れることもあります。
糖尿病と診断されたら、皮膚の状態にも注意しなければなりません。
大切なのは、まず血糖コント―ロールをすることにあります。
それでは、糖尿病と皮膚病の関連を詳しくみてみましょう。
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糖尿病で皮膚病が悪化しやすいことはあるの?
糖尿病になると 身体の抵抗力が弱ってしまいます。
そうなると、健康な時にはさほど症状が出ていなかった皮膚病がひどくなってしまいます。
軟膏などをつけているのにだんだんひどくなってきたので、詳しく調べてみると糖尿病になっていたということもあるくらいです。
また、糖尿病になると高血糖になり、 脱水傾向や 発汗に異常を来たします。
ただでさえ冬場などに空気が乾燥すると皮膚が乾燥して痒みが増しますが、高血糖になるとさらに乾燥と痒みがひどくなり、ガサガサになった皮膚を掻きむしってしまってひどい状態になってしまいます。
その他、化膿性の細菌に感染すれば皮膚がただれてしまったりおできがひどくなったりますし、皮膚に少し傷ができただけでばい菌の進入に抵抗できず、蜂窩織炎(ほうかしきえん)になったりすることもあります。
子どもの頃に水ぼうそうになった場合、治癒した後もウィルスが神経の根元に残っており、それが糖尿病による抵抗力の低下が原因で活発化すると 帯状疱疹になります。
頭皮の痒みが我慢できない程になる脂漏性湿疹も皮膚に元々存在するマラセチア菌が原因なのですが、高血糖によって菌への抵抗力が落ちていることにより発症します。
また、糖の代謝に異常が起こっているわけですから、それが原因となる様々な皮膚症状が現れてきます。
糖尿病で白癬菌やカンジダが活発になる?
健康な時は感染していても症状が出ないような菌による皮膚病が、 抵抗力の低下によって発症してしまいます。
糖尿病の患者さんが水虫の原因となる白癬菌に感染すると、抵抗力が落ちているため、水虫が身体全体に広がり重症化してしまいます。
いんきんたむしといわれている症状はこの白癬菌が 陰股部に感染したものです。
カンジダも、珍しい病気ではありませんが、やはり抵抗力が落ちている高血糖の患者さんをがなると重症化してしまいます。
糖尿病が関係する皮膚病の治療法は?
皮膚の乾燥が原因の場合は、入浴後や乾燥がひどい時に 保湿剤の入ったローションを塗るようにすれば、状態を改善することができます。
水虫やカンジダは抗真菌剤を使用しますが、健康な人よりも長い数ヶ月の治療が必要となります。
蜂窩織炎になってしまった場合は、入院が必要で、インスリンの注射をしながら抗生物質を用いて治療しなければなりません。
糖尿病性の皮膚症状は、糖尿病を治す以外に改善させる方法はありません。
血糖値を下げる治療だけでも大変なのに、併発した皮膚病の治療も受けなければならないとなると、大変苦痛です。
しかし、根気よく治療すれば症状を改善できるのです。
あきらめないで、医師の指示に従って治療に励むようにしましょう。
そもそも、糖尿病にならないような普段の生活における健康管理も重要になってくるのは当然のことですね。
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