小麦・大麦・ライ麦・燕麦(オーツ麦)の違い!特徴や用途は?
小麦、麦茶でおなじみの 大麦など、麦といっても、いろいろな種類があります。
お菓子やパンに使われるライ麦や燕麦(オーツ麦)というのは、ヨーロッパやアメリカではよく食べられますが、日本人には馴染みが薄い人も多いかもしれませんね。
ただ、海外に旅行に行くと、いただく機会も多いと思いますので、知識の中に入れておきましょう。
そこで、今回は小麦・大麦・ライ麦・燕麦(オーツ麦)の違いについて、特徴や用途の観点からご紹介します。
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小麦とは?
小麦といえば、薄力粉や強力粉などの 小麦粉でお馴染みですね。
米、トウモロコシとならんで「世界三大穀物」の1つと呼ばれています。
小麦は、イネ科の一年草で、日本でも北海道や九州を中心に栽培されています。
収穫したもののほとんどは、小麦粉に加工されて、パンやケーキ、麺類の原料として使用されます。
小麦粉の最大の特徴は、他の穀物と比べ グルテンを豊富に含むということです。
グルテンによって、ふっくらとやわらかいパン作りや、コシのある麺づくりに欠かせない存在となっています。
基本的には、可食部にあたる胚乳だけ精製した状態で使用しますが、「ふすま」と呼ばれる胚芽にも独特の風味があり、これを取り除かずに精製した 「全粒粉」もあります。
大麦とは?
大麦は、 イネ科の越年草で寒冷や乾燥に強い穀物なので、日本でも全国的に栽培されています。
大麦に関してはほぼ国産で賄われており、輸入品の多い小麦との違いの1つです。
二条大麦と 六条大麦の主に2種類が栽培されていて、二条大麦は主にビールの原料に、六条大麦は、麦茶や麦ごはんなどとして使用されます。
奈良時代頃から栽培が行われていたようで、その歴史は小麦よりも長いです。
また、小麦とは違い、グルテンを含まないので、パン作りなどには向かない種類の麦になります。
ライ麦とは?
耳にする機会は多いと思いますが、 ドイツパンなどによく使用されるのがライ麦です。
こちらもイネ科の植物で、一年草と越年草の2種類があります。
日本でも少量栽培されているのですが、食用ではなく家畜の飼料用のもののみです。
食用となっているのは、アメリカやヨーロッパから輸入されたものとなっています。
小麦よりも寒冷地での栽培がしやすく、ドイツやロシア、北欧で栽培され、食用にされてきた歴史があります。
別名を「黒麦」ともよばれ、ライ麦で作られたパンは小麦のパンより黒っぽい色になります。
やせた土壌でも育てやすく、小麦よりも多く生産されていた時代もありましたが、生産技術の向上によって小麦の生産量が上がるのと同時に、ライ麦の栽培は少なくなりました。
近頃は、小麦と比べると食物繊維やミネラルが豊富という事で、 ライ麦の健康効果が認められるようになってきました。
しかし、もともと生産量が少ないので、かえってライ麦の方が高値で取引されることもあります。
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燕麦(オーツ麦)とは?
イネ科の一年草で、 グラノーラや オートミールの原料になっているのが燕麦(オーツ麦)です。
日本で食用にされるものはすべて輸品入で、わずかに国内で栽培されているものは、すべて飼料となります。
グルテンの含有量が少ないので、パン作りには向きませんが、お菓子作りなどで幅広く使用されるようになってきました。
ミネラルやタンパク質、食物繊維が豊富で健康志向の高まりとともに、近年需要が高まっている穀物の一種です。
ウィスキーの醸造に使用されるもの燕麦です。
食生活の多様化とともに、麦もいろいろな形食卓に並ぶようになってきます。
特性を理解して、上手に活用してみましょう。
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