ミニトマトとトマトの違い!植物学上の分類や栄養学的には?
トマトは万能野菜の1つです。
サラダの彩りやスープなどの煮込み料理にも使える
栄養価もとても高いので、お子さんの食生活にも取り入れていきたいですね。
ただ、一方で気になるのがミニトマトの存在です。
この両者は植物学的にも、栄養学的にも、どのような違いがあるのでしょうか…。
それぞれのデータを比較してみると明らかになるでしょう。
そこで、今回はミニトマトとトマトの違いについて詳しくご説明します!
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ミニトマトとトマトの違い・植物学上の分類は?
ミニトマトもトマトも、ナス科ナス属に分類される野菜であるという点は同じです。
植物学上の分類は同じですが、大きさの違いで区別されています。
一般的には・・・
・1玉10~30g程のもの:ミニトマト
と呼ばれています。
その中間サイズは、中玉トマト(ミディトマト)と呼ばれています。
そして、大玉と中玉を合わせたものをトマトと呼んでいます。
ちなみに、一口サイズのものを英語では「ミニ」、フランス語では「プチ」といいますので、言語の違いはだけで、ミニトマトとプチトマトは同じものを指しています。
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ミニトマトとトマトの違い・栄養学的には?リコピン含有量は?
では、両者の栄養学的な違いはどうでしょうか?
ミニトマトの方が小さいため栄養価も少ないと思われがちですが、実は普通のトマトよりも優れているといわざるを得ません。
例えば、100gあたりのβ-カロテンの量を比較してみると・・・
・ミニトマト:950μg
となっています。
β-カロテンは緑黄色野菜に豊富に含まれ、抗老化を図る 「抗酸化作用」が期待できますが、この含有量の違いは大きいですね。
性質上、β-カロテンは体内でビタミンAに変換されるため、粘膜や皮膚の保護に役立ち、風邪などの感染症予防にも繋がります。
また、トマトといえば代表的な栄養素として、赤い色素のリコピンが挙げられます。
こちらも抗酸化作用が非常に強く、β-カロテンと同様に老化を防止したり、美肌、美白効果など女性に嬉しい働きも多いです。
リコピンは皮に近い部分に特に多く含まれるため、100gあたりで計算すると、体積が小さくて皮の比率が高いミニトマトの方が含有量も多くなります。
ミニトマトは切ったりせずに食べることができるので、お弁当や食事の彩にも便利な野菜です。
しかし、実は皮や皮に近い部分に栄養が多く含まれるため、細かく刻んだ方が消化吸収に優れ、より効率的に栄養を摂取できます。
効果効能の面でも違いはありますが、両者ともに抗酸化作用が強く、生活習慣病の改善やガン予防などの働きがあることは確かです。
その他、トマトには ビタミンB1、B2、C、Eなどのビタミン類や、 カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛などのミネラル類が含まれています。
しかし、いずれもミニトマトの方が1~2倍ほど多く含まれているものがほとんどです。
ミニトマトとトマトの違い・主な用途の違いは?
実は、もともとミニトマトの方が原種であり、そこから派生してできたものが大きなトマトだといわれています。
そのため、ミニトマトは甘みが凝縮されており、大きなトマトは大味になりがちです。
そういった特徴があるため用途にも違いが出てきますが、上手く使い分けていきたいところです。
甘味が強いミニトマトはサラダなどの生食向きで、煮込むことで味が濃くなり甘味が増すトマトはスープなどの加熱調理に向いています。
ただし、最近では品種改良が繰り返され、普通のトマトでも甘味が凝縮された品種も続々登場しているため、用途の違いも変化してきています。
美味しいミニトマトとトマトの選び方や保存法は?
基本的には、どちらも 色が赤く、熟しているものほど甘みが強く美味しいとされています。
また、赤い色はリコピンの色ですので、栄養面から見ても色の綺麗なものを選びたいですね。
さらに、ヘタの緑色が濃く、皮がピンと張っているものほど新鮮な証拠です。
買ってきたトマトは冷蔵庫で保存しがちですが、夏の暑い時期に育つトマトは寒さは苦手としており、低温障害を起こしやすくなっています。
真夏の気温が特に高い時期以外は、基本的に常温の方が追熟されて美味しくなるため、冷暗所などに置いておくのがおすすめの保存法といえます。
冷蔵庫に入れる時には、新聞紙などに包んでから入れると、冷気が直接当たらず美味しさが保たれます。
トマト全般として、美肌効果やアンチエイジングに優れた野菜です。
積極的に食生活に取り入れていきましょう。
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