チャドクガに刺されたら!症状・応急処置・市販薬は?皮膚科も!
チョウ目ドクガ科に属する蛾の一種で、本州から南に広く生息しています。
チャドクガは年に2回発生し、卵の状態で越冬します。
大量に発生した場合には、素人では駆除しようとして余計に被害にあってしまいかねないので、専門家に相談せざるを得ないこともあります。
ただし、どんなに注意しても刺されてしまうこともあるかと思います。
そこで、今回はチャドクガに刺されたらどんな症状が出るのか、応急処置や市販薬などについてもご紹介します!
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チャドクガに刺されたらどんな症状が出る?
チャドクガは国内でよく被害が出る毒蛾で、もし刺されたら 蕁麻疹のような皮膚症状と共に、夜も眠れないほどの 痒みに襲われます。
痒みにたえられず掻きむしってしまうと、症状はどんどん広がってしまいます。
蚊に刺された時のような丘疹で赤味を帯びており、服の上からさわっても、皮膚がボコボコしているのが分かるくらいひどくなります。
刺すといっても、蛾の成虫が蜂や蚊のように単独の針で刺すのではなく、幼虫である毛虫の毒のある 毒針毛が皮膚に付着する状態をいいます。
幼虫に直接触れなくても、落ちていたり、空中を舞っている毒針毛に触れたりしただけで被害が及ぶことがあるため、注意しきれない部分もあるようです。
毒針毛に触れてから症状がでるまでの時間は人や状況によって様々で、チクっとした痛みを感じてから程なくのケースもあれば、2日くらい経ってからのケースもあります。
チャドクガに刺されたら応急処置はどうする?
目には見えませんが、痒くなっている所には無数のチャドクガの幼虫の 毒針毛が刺さっています。
当然、応急処置が重要になってきますが、注意したいことがあります。
痒みに耐えられずに掻いてしまったり、乱暴に払ったりしてしまえば、毒針毛が砕けてちらばり、痒い部分が余計に広がってしまいます。
毒針毛を取り除くには、痒い所にガムテープを貼っては剥がすことを繰り返してください。
衣類に刺さっていそうな場合も同じようにして下さい。
その後、痒い部分を時間をかけて 流水で流します。
衣類は焦って洗濯機に入れないでください。
他の物とは分けて、毒針毛が無毒化する50度以上のお湯で洗って下さい。
イラガに刺されたら症状や応急処置は?
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チャドクガに有効な市販薬は?皮膚科に行くべき?
痒みは 時間の経過と共にひどくなっていきます。
昼間には「大したことはない」と思っていても、夜になり病院が閉まってからひどくなることもあります。
チャドクガに刺されたと思ったら早めに病院へ行って薬をもらっておきましょう。
受診する科は、皮膚科かアレルギー科です。
ひどい症状に驚くかもしれませんが、チャドクガに刺されるケースは比較的多いので、病院では治療法が確立しています。
塗り薬や 飲み薬、時には 注射などで対応してもらえます。
また、元々アレルギー体質の場合などは、アナフラキシーショックを起こす可能性が考えられます。
痒みや皮膚症状だけでなく、咳き込んだり呼吸がおかしくなったりしてきた場合は、命に関わる場合がありますので、必ず病院へ行きましょう。
症状が出てきたのが夜間や休日であれば、遠慮なく救急車を呼びましょう。
また、過去にチャドクガの毒針毛で症状が出たことがある人は、二回目、三回目にはさらにひどい症状が出る場合があります。
前回はそれほどひどくなかったからといって油断は禁物です。
とりあえず 市販薬で対応したいという場合は、痒みを押さえる抗ヒスタミン成分が配合された塗り薬や、ステロイド剤が有効です。
具体的な薬剤名は以下のものです。
・プレバリンα軟膏(ゼリア新薬)
・メンソレータムメディクス軟膏b(ロード製薬)
・オイラックスPZ軟膏(第一三共ヘルスケア)
・ベトネベートN軟膏(第一三共ヘルスケア)
・ムヒアルファEX(池田模範堂)
・フルコートf(田辺三菱製薬)
薬局で薬剤師に相談すれば適切な薬を出してくれるでしょう。
痒みを押さえ、炎症を静め、皮膚組織の再生を助けてくれる薬ですが、これらはあくまでも応急処置です。
それに市販されているステロイド剤は効き目がゆるやかなもののみです。
ですが、だからといって多用してよいものでもありません。
医師に診断してもらい、適切な強さのステロイド剤を処方してもらえるよう皮膚科などに行くようにして下さい。
チャドクガの幼虫は、 ツバキや サザンカなどの葉の裏に固まって棲息していることが多いです。
幼虫の時期(春と秋)にはそれらの樹木に近づかないようにするほうが安全です。
また、生垣などにチャドクガが好む樹木を使用しないようにするのもよいでしょう。
少しでも幼虫を見かけたら、樹木をばっさり切ってしまうくらいの思い切った対応も必要となってくる場合もあります。
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