女郎花の花名の由来と花言葉!秋の七草の1つとされる花!
女郎花(オミナエシ)。
秋の七草の1つに数えられる黄色い小さな花が特徴的で、秋の空にもよく映えます。
ただ、「女郎花がどんな花なのか?」「どんな花言葉を持つのか?」「どんな特徴を持っているのか?」を知らない人も多いと思います。
花名に使われている漢字の由来も気になりますよね。
そこで、女郎花の花名の由来や花言葉についてご説明します。
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女郎花の花名の由来とは?
女郎花という漢字は当て字のようですが、その 花名の由来には諸説あるようです。
1つは、黄色い小さな花が粟(あわ)の粒に似ていることに由来しているという説です。
昔、ご飯やおこわのことを「男飯」といい、粟めしのことを「女飯(おみなめし)」と呼んでいたのです。
それが、この花にも転訛して「オミナエシ」と呼ばれるようになったという話があります。
その他、 「高貴な女性を圧倒するほど美しい」という意味だという説もあります。
「女(オミナ)圧し(ヘシ)」が変化したという説です。
どちらも花の見た目から来ているようですが、「女郎花」という漢字になったのは平安時代の半ばからといわれていますので、その歴史は非常に長いです。
また、似た花で 「男郎花(オトコエシ)」というのもあります。
白い花を付け形はよく似ていますが、茎などが女郎花に比べて太く、少したくましいイメージがあります。
こちらもオミナエシ科の花なので、それに対する花名が付けられたのかもしれませんね。
女郎花の花言葉と由来とは?
女郎花の 花言葉は・・・
といったものです。
「美人」や「はかない恋」というのは、秋風に揺れる姿がなんとも儚く、繊細で淋しそうな女性を連想させることに由来します。
「秋に咲く花」という時点で、なんだか切ない花というイメージもありますね。
ちなみに「男郎花」の花言葉は「野性味」とされており、姿が少し太い感じと毛が多い特徴から来ているようです。
女郎花は秋の七草の1つ!
冒頭でもお伝えした通り、 秋の七草の1つです。
春の七草は七草粥にしますが、秋の七草を使用する行事は特にありません。
食べるのではなく、主に観賞用として楽しまれているようです。
他の六草は・・・
・「萩(はぎ)」
・「尾花(おばな)」=すすきの別名
・「葛(くず)」
・「撫子(なでしこ)」
・「藤袴(ふじばかま)」
・「桔梗(ききょう)」
となっています。
ただし、万葉集にある山上憶良の歌によると、「桔梗」ではなく「朝顔」が入っており、
「桔梗」「朝顔」の他にも「夕顔」などとする説もあります。
女郎花の特徴
オミナエシ科オミナエシ属の花です。
原産地は日本、中国、東シベリアで、日本では沖縄を除く全土で咲きます。
開花時期は6~10月で、ピークは8~9月の早秋です。
旧暦の秋は、現在の7月下旬から10月中旬を指しているため、実際の季節より少し早いようです。
黄色い小花がまとまって咲くのが特徴です。
切り花にして楽しむこともできますが、悪臭がしますので鉢植えで育てた方が良いでしょう。
乾燥して煎じたものは 「肺醤(はいしょう)」といって生薬の1つになります。
解熱作用や解毒作用があるといわれています。
「粟花」「思い草」という別名もあります。
秋になり見かける機会があったら、ぜひ花言葉を思い出して下さいね。
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