逃げ水・陽炎・蜃気楼の違い!発生しやすい気象条件は?
逃げ水や 陽炎、 蜃気楼は、春から夏にかけてよく見られる気象現象です。
一度は皆さんも目にしているかもしれませんね。
これらはどれも空気と地面の温度が関係して起こる現象ですが、ではどういったところに違いがあるのでしょうか?
ちょっと賢くみられるように知識を深めておきましょう。
そこで、今回は逃げ水・陽炎・蜃気楼の特徴や違いについてご紹介します!
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逃げ水とはどんな現象?
逃げ水というのは夏によく見られる現象で、水がないのに遠くに水があるように見えるというものです。
遠くからだと、景色が水面に映ったように反射して見えます。
砂漠などでもよく見られ、別名を 「地鏡」ともいいます。
遠目に見ると水があるように見えるのですが、近づくとなくなるので「逃げ水」と呼ばれています。
この現象は、地表面が高温に熱せられるとその近辺の空気も熱くなり、密度が小さくなりますが、すると、密度が大きい空気との境目が 屈折して見えるというものです。
蜃気楼の一種に分類される気象現象ですが、特に高温を極める夏場によく見られます。
陽炎とはどんな現象?
陽炎も、空気の 温度の違いによって起こる現象です。
よく晴れていて風がない日に見られやすいという特徴があります。
道路や車の車体の上などが日光で熱くなり、熱せられるた空気がゆらゆらと揺れているように見えるのが陽炎です。
逃げ水や蜃気楼は、景色が映り込んだように見えますが、陽炎はゆらゆらと揺れているだけで景色は映らないというのが違いです。
通常、空気は下の方に行けば濃度が高く、上の方が薄い状態になっています。
ですが、熱によって地面が温められることで下の方の空気が膨張して軽くなり、濃度が薄くなります。
すると、空気が薄いところと濃いところができて まだらな状態になります。
その中を光が進む時、濃度が違う部分を屈折して進んでいくため、陽炎が起こるという仕組みです。
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蜃気楼とはどんな現象?
蜃気楼は、空中にぼんやりと景色が見えるような現象のことをいいます。
蜃気楼も、空気の密度と光の屈折によって起こる現象で、地表の温度が高く、上の方の空気との 温度差が特に激しい時にその境目が光を屈折させることで起こります。
逃げ水と蜃気楼はよく似た現象ですが、反射したようにそこにある景色が映り込むのが逃げ水というのに対し、蜃気楼はそこにはない景色、遠くの景色が映るという違いがあります。
逃げ水や陽炎は夏に多くみられますが、蜃気楼は春先の季節の変わり目で昼夜の温度差が激しい時期などに見られるというのも違いでしょう。
美しい蜃気楼が見られる有名な場所もあり、日本では富山県魚津で起こる現象が特に有名です。
雪解け水が海に流れ出す時期に、冷たい海面温度と温かい上の空気との屈折によって生まれるといわれています。
空気と光の屈折による不思議な気象現象の違いを紹介しました。
見つけた時には、それぞれどの現象にあたるのか思い出してみてください。
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